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二十四時間の情事
2007 / 05 / 30 ( Wed )
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1959年 日本・フランス
原題/Hiroshima, mon amour
監督/アラン・レネ
キャスト/エマニュエル・リヴァ 岡田英次 ステラ・ダサス ピエール・バルボー ベルナール・フレッソン 他

原爆の傷が癒えない広島で、フランス人の女(エマニュエル・リヴァ)と日本人の男(岡田英次)が知り合う。共有出来る時間は24時間。そして、ふたり共が第二次世界大戦で悲しい体験を有していた・・・―「Wikipedia」を参考に―

私「“ヌーヴェル・ヴァーグ”ってなんですか?人の名前ですか?」
友人「・・・(一瞬沈黙)・・・ううん、違うよ。フランス語で“新しい波”って意味なの」
私「へぇ・・・そうなんですかぁ。何がオススメですか?」
友人「トリュフォーやルイ・マルも良いけど、一番のオススメはアラン・レネの『二十四時間の情事』かなぁ」

↑は、私が映画を見始めてしばらくの、年上の映画通の友人との会話です。はい、最初は漠然と人の名前だと思ってました^^;。あれから数年が経ってしましましたが、ようやく念願叶って、その『二十四時間の情事』を見る事が出来ました。
いやぁ・・・、ホント見て良かった!人様のオススメって、やっぱり聞いとくべきですよね。とにかく全てが新鮮で雰囲気が独特で、最後まで目が離せませんでした。

以下、その感想です。他にも、最近見た『山猫』と『太陽はひとりぼっち』の感想を。
なんて言うか・・・、とにかく雰囲気にヤラレました。
出だしの、絡み合う腕とか、男の背中と、それを抱く女の手とか。描写としては極々部分的なのに、その夜が濃厚に匂い立ってて。
情事の中で、男と女がフランス語で語る“ヒロシマ”。「私、広島で何もかも見たわ」、「君は何も見ちゃいない」。全編を通してセリフがとても詩的で、リアルじゃないんだけど、その分雰囲気を盛り立てて酔わせてくれました。
抱き合う男と女と、女が見た“ヒロシマ”(病院、被爆者、苦しみの図、あの影、焼けた石。博物館のきのこ雲の模型。平和広場。記念アーチ。橋や川)。このふたつが交互に画面に映されます。

20070529212428.jpg

「綺麗な肌ね」と言われて、ハハっと笑う男。
「君は美人だ。けど、少し醜い。そこが物憂げで惹かれる」。
廊下から聞こえる咳、「午前4時だわ。あの人、いつもこの時間に通るの」。
「君はいつもこうなの?」と聞かれて、「そうよ、男好きなの」と答える女。
明日のこの時間には、女はもうフランスへ帰る飛行機の中。
「君を愛してる、広島に残ってくれ。もっと長い時間を共に過ごしたい」、「ダメ、家族が待っているの」、「でも、ダメな理由はそれじゃない」、「そうね」。

↑のセリフはうろ覚えなので、実際とはかなり違っていると思います。が、とにかくとにかく!洒落たセリフからかもし出される、どこか気だるい雰囲気がたまりません!!大人って感じです。どういう成り行きかは観客には分かりませんが、抱き合い、恋に落ちる。出会って間もない男と女、惹かれているのは外見とか心とかではなく、お互いが持っている傷みたいなもの。それでも、やっぱりこれは恋と呼ぶんだろうなぁ・・・。このふたりがお互いを求めるのが、私には必然に感じられました。

終戦から十数年、傷跡の残る広島の町をふたりが歩きます。この映画の根底には勿論反戦があるのでしょうが、この映画の中の戦争は、運命の皮肉みたいな使われ方なのかなぁ・・・と思いました。戦争がなければ、悲しく辛い体験をしなかっただろうし。でも、戦争がなければ、こうやって出会う事もなかっただろうし。行進する人並みに一度は離されながらも、二度と離されないようしっかり手を取り合って進む姿が印象的でした。

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ふたりでお酒を飲む辺りから、ちょっとテイストが変わった感じに。
男が女の過去を尋ね、女が語り出す故郷での恋。仕舞いには酔ったせいか、女は男をその過去の恋の相手だと思い、二人称で語り続けます。
面白いなぁ・・・と思ったのは、男が女をビンタするシーン。えぇ!?なんで急に??とビックリしたんですが、そこから酒場のBGMや周りの話し声が聞こえ始めます。これって、今まで女が過去にどっぷり捕らわれて話してたって意味なのかな??よく分かりませんが、とにかく面白いです。
「帰りたい」、「帰るな」、「帰らない、この広島に残ってあなたと毎晩会うわ」。女に話し掛ける別の男を見て、「耐えられない」。
追って追われてと、どんどん???な展開に。あれ?ストーリーは??お婆さんを間に挟んでベンチに座るシーンなんか、え!?笑うとこ??って思ったりも。
ラストは、ただの男と女だったふたりが、ようやく“名前”を手に入れます。これってどう感じたら良いのでしょうか?悲しい?奇妙?嬉しい?なんじゃそりゃ??とにかく、最後の最後まで極上の雰囲気で魅せてくれた映画でした。

なんて魅力的なの!!と、思わず唸っちゃったのが、男を演じる岡田英次。素晴らしいですね、この雰囲気と存在そのものが。浮気っちゃただの浮気なんだけど、彼が語ると極上の恋に聞こえます。キャラが浮遊的で地に足が付いてないけど、そこがたまらん良いです。こんな雰囲気が出せる日本人俳優がいたなんて・・・!いや、日本人だからこそ出せたのかな?なんにしろ感動でした。
岡田英次といえば、『また会う日まで』のキスシーンが有名というのが第一印象で。以前見ましたが、私は別に・・・でした。あぁ、もう一回見たいなぁ。きっと今なら、もっともっと素敵に見えると思います。そのぐらい、この『二十四時間の情事』の岡田英次は魅力的でした。
あら、『砂の女』も彼なんですね。実は、これって密かに安部公房の世界だわ・・・と思いながら見てたので、俄然期待しちゃいます。


『山猫』(監督/ルキーノ・ヴィスコンティ)
貴族の生活がリアルに再現されてて、映像だけでも見応えがありますね。その華やかで気高い生活の中でしか生きられない、そして、ただ老いていくだけの男の姿が、空しく描かれていたように思います。
アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレの若くて美しい姿にも惚れ惚れ。でも、アラン・ドロンの完璧な男前が少しも翳らないのが残念☆イイ男は、ちょっとくらい苦悩するくらいの方が良いのにね。
一族の人間や、その友人知人。果てには殉死した兵隊まで、若者はみんな美しいのが凄いです。

『太陽はひとりぼっち』(監督/ミケランジェロ・アントニオーニ)
アラン・ドロンの男前目当てで軽い気持ちで見たんですが、かなり深くて長い映画でした。
今回アラン・ドロンが演じるのは、証券取引所でテキパキ仕切る若者。さすが男前!その姿が画面にちょっと映るだけで目を惹きますね。でも、メインは彼ではなく、モニカ・ヴィッティ演じるヴィットリア。甘く愛を囁かれても、強く抱き締められたりキスされたりしても、どうしても愛を不毛に感じてしまう・・・。アロン・ドロンの男前をもってしてもダメなんて、それって贅沢です。
出口のない映画って感じでしたが、見入ってしまいました。衣装とかインテリアとか車とか、小物もお洒落で。あと、ケニアの踊りや写真が良かったです。
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コメント
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こんばんわ。
私も「二十四時間の情事」が好きで、ネット検索しておりましたら貴方のブログに辿り着きました。
美しい移動撮影と観念的な台詞が印象に残りますが、岡田英次にもやられました(笑)色気があってかっこいいなと思います。今の俳優に例えると誰かな?と考えることもありますが、私は思い浮かびません。
by: むー * - * URL * 2007/06/27 * 20:58 [ 編集] | top↑
--むーさん♪--

初めまして、weiyangと申します。ようこそいらっしゃいました^^

『二十四時間の情事』は、この5月の放送で見たばかりです。本当に本当に良かったです!も~大好きです!!
むーさんのおっしゃる通り、移動撮影が多用されていましたね。観念的なんだけど、思わず見入ってしまうのはその所為でしょうか?そして、やっぱりなんと言っても岡田英次ですよねぇ^^。チョ~セクシャルな男前ですね。エロイケメン!(笑)岡田英次似の俳優さんですか・・・。う~ん、私も思い浮かばないです。こういう俳優さんが生きる映画やドラマも、今はちょっとないですしねぇ。寂しい事ですが。
ヌーヴェル・ヴァーグも岡田英次も若葉マーク、初心者ホヤホヤの私です。またよろしければ、むーさんのオススメを教えてくださいね。メッチャ参考にさせて頂きます!私も岡田英次ムービーを見たら、拙いながらも感想を書きたいと思います。

ではでは~。こんなブログで良ければ、またいつでも遊びに来てくださいね^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/06/27 * 21:35 [ 編集] | top↑
--HIROSHIMA 1958--

weiyangさん、お久しぶりです!むーです!

今日本屋で「HIROSHIMA 1958」(インスクリプト社)という写真集を発見しました。「二十四時間の情事」の撮影の合間に主演のエマニュエル・リヴァさんが撮った写真と、リヴァさんへのインタビューで構成されていました!岡田さんに関しては「大変教養のある人」、「めったにないほどいい声」とべた褒め(笑) リヴァさんは岡田さんに惚れていたんじゃないかなあと思いました・・・。

銀座のニコンサロンでの写真展も楽しみですね。期間は12/10 (水)~12/29 (月)だそうですよ!
by: むー * - * URL * 2008/11/23 * 20:56 [ 編集] | top↑
--むーさん♪2--

こんばんは~レスが大変遅くなりました!本当にごめんなさい!!(謝!)

「HIROSHIMA 1958」はまだ見れておりませんが(哀)、情報本当にありがとうございます。絶対読みます!
リヴァさんの岡田さんへのコメント、チョー納得ですよねぇ。うんうん、絶対頭の良い人だし、声はもー!!それだけで惚れます。(しかし、あのチョー男前には更に更に惚れますが^^)

写真展、本当に楽しみですね。クリスマスモードの銀座を岡田さんとデートv しかも期間中には私の誕生日もきます。ま!まるで岡田さんに祝ってもらってるみたい~v (笑)
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2008/12/03 * 22:34 [ 編集] | top↑
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