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独り三島由紀夫祭り
2006 / 12 / 16 ( Sat )
先日、念願の『本陣殺人事件』(高橋陽一監督)を見ました。
なんと言ってもこの映画のメインは・・・中尾彬の金田一耕助。はい、正に怖いもの見たさってやつですね^^;
時代設定はオリジナルの戦後すぐではなく、現代(公開は1975年なので、その当時)なのだそうです。なので、中尾金田一は洋服着用です。パッチワークジーンズの上下に、首まわりに少しの余裕もなく細い鎖のネックレス、というヒッピー風大胆アレンジ!・・・コワッ!!
メインの中尾彬もさる事ながら、カメラや美術も大変素晴らしく、音楽は映画監督の大林宣彦と超豪華!メインテーマ?が効果的に使われていて耳に残ります。
そして、田村高広(好きv)の演技というか、存在そのものが大変良かったです。病的な誠実さ真面目さを演じさせたら、この人に敵う人はちょっといないのでは??

それにしても、金田一って原作も有名で、何度も何度も映像化されていて、犯人やトリック、果てには結末まで分かっているのに、どうしてまた見ちゃうんでしょうね??『本陣~』も低予算のATG作品としては、当時異例の大ヒットだったとか。分かりきっているシーンをどう映像化するのか、どう演じるのか、それを見たくて見るって不思議な感じです。
かく言う私も、明日公開の市川崑監督の新作『犬神家の一族』は、やっぱりたまらな~く楽しみです♪・・・犯人、きっとあの人なんだろうけど・・・^^;

11月25日は、三島由紀夫の命日だったそうで。
その前後に、三島由紀夫関係の映画を数本見ました。はい、WOWOWや映画館の思惑通りです(苦笑)
そういえば、彦の『夜宴』の紹介文か何かにも、三島文学がどうたらと書かれていましたね。ちゃんと読んでないので、どういった引用なのかは分かりませんが、中国や香港でも三島って有名なんだなぁ・・・と改めて思ったり。

以下、『からっ風野郎』、『獣の戯れ』、『剣』の感想です。
からっ風野郎 からっ風野郎
三島由紀夫 (2001/07/25)
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『からっ風野郎』

三島由紀夫主演、若尾文子共演、増村保造監督という事で、見たくて仕方がなかったこの作品。
面白かったです。
当時は、「若き世界的小説家、三島由紀夫主演」を前面に推しての公開だったのでしょう。ストーリーも楽しかったですし、ラストも無常観があって良かったです。
根上淳の地域に根付いたやくざの親分も、船越英二のインテリな若親分の片腕的やくざも、若尾ちゃんの一途な強気と鼻声が魅力な恋人も、水谷良重の顔で笑って心で泣く水商売の女も、神山繁の若くって一瞬だれだか分からなかった殺し屋も、誰も彼もが魅力的でした。志村喬もいつも通りな役で登場し、観客へのサービスもばっちりです。
唯一悪いと言ったら・・・やっぱり三島由紀夫が悪いんですよねぇ・・・。
初めての俳優経験とはいえ、やはり増村監督にしごかれたのか?下手は下手なりに、そこそこの演技を披露していました。が、体を鍛えた普通のチンピラにしか見えなくって。残念!って感じです。映画の主人公なんだから、もっと華があって影もないと。リアルチンピラじゃねぇ・・・。
演技の空回りが許されるなら、どうせなら川津祐介が良かったなぁ。浮いたチンピラが楽しめたはず(笑)それなら、船越英二とのホモっぽいやりとりも、もっと素直に喜んで見れたのに~☆そこは心底残念です。

獣の戯れ 獣の戯れ
若尾文子 (2006/04/28)
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『獣の戯れ』

自身の原作の映画の中で、生前の三島由紀夫が納得した映画の一本がこれだそうです。
・・・すごかったです。
これだから昭和の純文学はあなどれません。ていうか、こんなん書かれたら後世の作家が往生します。
ひとりの人妻を軸に、その夫と若い男との奇妙な共同生活。
タイトルから想像するような肉欲的なものは、表面上はありません。だからこそ、内面で渦巻くドロドロの愛憎が、モノクロの画面からこれでもか!とほとばしっています。
三島由紀夫の美意識のみで成り立っている世界なので、登場人物たちをただ客観的に見るしかありません。この世界に共感出来るって人って、かなりハードな実生活を送ってられるのでは!??ぬるま湯で育った私には、ただただ呆然と眺めるしか出来ない世界です。
そんなアナザーワールドな登場人物たちに、血と肉を与える監督、キャスト、スタッフはすご過ぎです。
特に、人妻を演じる若尾文子はやはり素晴らしい!
己の存在で男の人生を狂わせてしまう女を、ちゃんと映像で見せれる女優ってそうそういません。おくれ毛一本、ため息ひとつが、たまらん色気=フェロモンになる女優・若尾文子。男性のフェロモンには敏感ですが、女性のフェロモンって??な私にも、嗅ぎ取る事が出来るくらい濃厚です。でもって、品がある。
夫を演じる河津清三郎の演技にもビックリしました。時代劇でしか演技をちゃんと見た事がなかったので、こういうカルトな演技も出来るんやなぁ・・・と。この時代の俳優さんは、ホント皆さん器用です。
若い男を演じた俳優さんが、あまりインパクトがなかったのがちょっと残念でした。普通に男前って感じで。・・・いや、この普通さが逆に効いていたのかも。う~ん・・・。
それにしても、ラストは一体どういう風に受け止めて良いのか・・・(悩)。昭和の純文学はホント奥が深いです。

剣
市川雷蔵 (2004/09/24)
角川エンタテインメント
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『剣』

三島由紀夫の納得の映画、その2。
久々に見たくなって見てみました。見る度に、私の中で評価が上がる映画です。
そして、この映画がゲイの方に結構人気があるのも、なんとなく分かってきたり^^;
市川雷蔵演じる主人公は、剣道一筋。己の若さを剣の道に捧げ、遊びも勉学も将来も女も完全シャットアウト。今しか見ていません。
その彼に嫉妬し、そして誰より焦がれているのが、川津祐介演じる同じ剣道部の同級生。
彼のひと言、ひと行動が・・・臭い。深読みしているだけかもですが・・・臭います(笑)
それに対して、市川雷蔵は無臭って感じです。俗物的な思考(私だ・汗)からは、全くもって隔離しています。
市川雷蔵の静と影、川津祐介の動と陽の対比が、この映画の美しさのひとつかな、と。
どちらかだけでは成り立たないような気がします。
三隅研次監督の白と黒のコントラストの強い様式美に圧倒されつつ、結末に起こる何かに焦燥させられ・・・。
三島文学における美しさとは?強さとは?そして、その中に三島の人生の結末がどうしてもダブってしまう・・・そんな映画です。
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コメント
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weiyangさん、こんにちは~
お正月はいかがお過ごしですか?
雪で始まったお正月もあっという間にすぎ、私は明日から仕事です。休みが長いと億劫になりますね(泣)

ついに観ましたので、お邪魔しました。
そうでしたか、三島作品というだけではなくて、ゲイの方々から人気なのですね、この作品!
相変わらず迂闊者な私は気がつかず…何度か見直すと私にも分かるかも♪ よし、頑張ります(笑)
雷さま良かったです。でも同時に複雑に屈折した感情を持てあます川津祐介の方が光って見えました。
>市川雷蔵は無臭って感じ
>川津祐介演じる同じ剣道部の同級生…臭います
>どちらかだけでは成り立たないような気が
いや~ 実にすばりと言い得てますね~~~!
さすがです~
あの硬い雷さまと好対照な川津さんのコントラストが絶妙で、これがあってこその出来上がりだったと、私も感じました。
美しい日本語だという三島作品もまた読んでみたくなりました! 
『女帝』、見事でした!! 感動で筆が進みません(笑)
by: fizz♪ * 0HzTjQFo * URL * 2008/01/06 * 13:53 [ 編集] | top↑
--fizz♪さん♪--

こんばんは~。
私は、今日も普通に出勤でした(泣)。明日は休みなので、今年最初の映画館へ出掛けようかなぁ・・・と思っています。fizz♪さんは、明日からお仕事ですかぁ。えぇ、そらも~億劫です(笑)。休み明け、体調を崩されませんよう、くれぐれもご自愛くださいませ。

『剣』、ご覧になりましたか!私も最初は普通?に見過ごしておりましたが、鑑賞を繰り返す内にその臭いを感じられるようになりました。はい、fizzさん♪も頑張ってください(笑)。たけ子さんのレビューがその辺りもさすがに詳細ですので、是非ご参考になさってくださいませ。
そうなんです!『剣』の川津さんは光ってますよねぇ。国分(雷蔵さん)を屈したいけど、同時に決して屈しない事を強く望んでいる。複雑な感情、複雑な関係。これは恋愛だ、と言い切りはしませんが、それに近い臭いを感じます。
あと、ラストの涙する男達。このシーンは不要で、その手前の雷蔵さんのアップで“完”の方が良いという意見も聞きますが、このシーンの川津さんが大変美しいので、私はやっぱりこれで良かったと思います。(作品の良し悪しより、男前の良し悪しの方が大事^^;)

三島由紀夫に限らず、昭和の純文学はひと言、ひと表現がきらきら☆ですよね。私も、fizz♪さんが愛読されている太宰治を今年こそ読みたいなぁ。

『女帝』!レビューを是非ぜひ!!心待ちにしております~(願)
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2008/01/06 * 23:53 [ 編集] | top↑
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