全件表示TopRSSAdmin
information


スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

_____________________________________________________________

-- : -- : -- | | page top↑
羅生門
2007 / 01 / 17 ( Wed )
20070112234235.jpg

1950年 日本 大映
監督/黒澤明
原作/芥川龍之介「藪の中」
撮影/宮川一夫
キャスト/三船敏郎 京マチ子 森雅之 志村喬 千秋実 他

時は平安時代、土砂降りの羅生門の下で、杣売り(志村喬)と旅法師(千秋実)、そして下人が、3日前に起きた不思議な話を語り始めて行く。検非違使(森雅之)が殺され、盗賊の多襄丸(三船敏郎)が逮捕されるが、彼と検非違使の妻・真砂(京マチ子)、さらにはイタコを使って冥界から呼び寄せた検非違使の霊と、それぞれ証言が異なっているのだ・・・―「amazon」紹介ページより抜粋―

今日は、映画館にて『カポーティ』を見ました。小説「冷血」を読んでから見るか迷いましたが、結局読みませんでした。一家4人を殺害した犯人、小説の題材にすべく犯人に近寄るカポーティ。カポーティのどの表情も読めません。とても慈愛に満ちているようにも見え、それは結局自己愛なのか。本当に“冷血”なのは、犯人なのかカポーティなのか。ラスト、カポーティは良心を苛まれていたのでしょうか?それすら分かりません。この分からないところが、この映画の凄いところだと思いました。「冷血」が、たまらなく読んでみたくなりました。

以下、先日のTV放送で見た、『羅生門』の感想です。
原作は、芥川龍之介の小説「藪の中」。
“真実は藪の中で、どこにあるのか分からない”といったテーマが、そのままタイトルになっているそうです。う~ん・・・この辺り、純文学はホント奥が深いです。

これ見てて、久し振りに震えがきそうになりました。
最後の最後まで一瞬たりとも目がそらせない、そんな映画でした。
と言っても、テンポよくスピーディーに物語が進む訳ではなく、むしろスローな展開です。が、ゆっくりと、でも確実に、人間の本性がどんどんむき出しになって行く様は、ホント圧巻でした。
なんでもっと早くに見なかったんだろう・・・と後悔しながらも、あんまり映画を見慣れていない内に見ても、きっと訳が分からんかったやろうなぁ・・・とも思ったり。

まず、雨の羅生門。セットだそうです。これがセット!?と驚くほど、とにかく凄いです。
太い柱、梁、石段、そして“羅生門”と字の入った看板。この看板は、一度実物を見たことがあります。今となっては60年近く昔のものになるんので、古めかしいのは当たり前なんですが、なんか神聖な感じすらしました。
そして、その下にたまたま雨宿りに集まった連中が語る、不思議な話。「奇妙だ」といぶかしがる旅法師、「怖い、怖い」と呟く杣(そま?木材の事かな?)売りの男、面白がって詳しく聞きたがる下人。雰囲気をぐっと盛り上げます。

事件そのものは、盗賊が検非違使を殺害し、その妻を強姦したというもの。これはハッキリしています。が、どうしてそうなったのか、どうして殺さなければいけなかったのか。動機とその流れの証言が、それぞれで食い違っています。証言を重ねるごとに、どんどんひずみが広がります。最後の証言者が語る真実と、新たな嘘。人間を開けっぴろげに描くと、こうも怖いんだなぁ・・・と、改めて感じさせられました。

今回特筆したいのは、森雅之。
この人の冷たい目って、なんかすごいです。凍るって感じで。顔は普通に穏やかな男前なんですが、持っているオーラが独特。透明で清潔であり、それでいて堕落的でもあり。
当時は、“動”“荒”といったイメージの三船敏郎の対極として、共演する事が多かったみたいです。

20070116234631.jpg

実は私、トニー・レオンって森雅之に似ているなぁ・・・、とずっと思っていました。顔のつくりも遠くないと思いますが、何よりオーラが似ていると思います。例えるなら、「君を愛しているけど、家族は捨てられない」みたいなセリフを、もちろん映画の中では角が立つけど、観客には耳に心地よく聞かせるところ。そういう大人の男の身勝手を、演じて許される存在であるところでしょうか。

黒澤明監督は、時代劇より現代劇の方が好きです。時代劇ももちろん面白いとは思いますが、なんか好きとは言えないんです。あまり色気が感じられなくて・・・。『羅生門』は時代劇の部分より、人間ドラマをどう映像で表現するかに的を絞っていて、黒澤監督の現代劇に見るようなドラマチックな色気を感じました。食わず嫌いみたいなとこがあったかも^^;これを機に、他の未見の時代劇作品も、どんどん見て行きたいと思います。
スポンサーサイト

_____________________________________________________________

00 : 09 : 31 | トラックバック(1) | コメント(4) | page top↑
<<夢遊ハワイ | ホーム | 月9のボーリン>>
コメント
--或る男--

weiyangさん、こんばんは!

「カポーティ」フィリップ・シーモア・ホフマン、強烈でしたよねえ。夢に出てきそうだった...「冷血」私も原作、読んでみよっかな。

名作の誉れ高い「羅生門」、恥ずかしながら、未見です。weiyangさんのご感想を拝読して、俄然観たくなってきました。
森雅之って、確か有島武郎の息子でしたっけ?彼の映画は、まだ観たことないんだけど(ダイジェスト版で観た、大昔のNHK大河ドラマ「新・平家物語」に、藤原忠実の役で出てた彼は、上品な老人だった)、前から気になる存在ではあります。トニさんに、そーえば何となく...トニさんを、女性的&冷たく翳り深くした感じ?「羅生門」や、その他の若い時の森雅之を、いつか観てみたいです。オススメ作品、ありますでしょうか?

チェン坊には会いたいけど、いまいち食指が動かない「東京タワー」。いっそ、「藍色夏恋」でチェン坊が演じた少年が、東京にやって来る話にして!そしたら、観る!

by: 松たけ子 * OGgHy/oY * URL * 2007/01/17 * 20:52 [ 編集] | top↑
--たけ子さん♪--

こんばんは~。
旅のお疲れがまだ癒えないでしょうに、素敵なコメントをありがとうございますv

『カポーティ』、見てすぐたけ子さんのレビューを読み直しました。読めなかったカポーティの表情の裏側が、おかげで少し分かりました。ホント名演でしたよね。

『羅生門』、ぜひぜひ!いわゆる時代劇じゃないです。人間の奥の奥を描いているって感じでした。ヴェネチアグランプリは、やっぱり伊達じゃないなぁ・・・って思いました。
森雅之、ご指摘の通り有島武郎の息子です。彼の作品は未見が多いんですが、代表作はやはり成瀬巳喜男監督の『浮雲』でしょうか。確かに名作ですし、この役は彼以外には演じ得ないと思います。が、まだ青い私には、何度見てもこの男女が理解し切れません(情)。なので、成瀬監督ならどっちかと言うと、『女が階段を上る時』がオススメです。今のところマイベスト森雅之は、市川崑監督の『こころ』の先生。悩める中年男がお嫌いでなければ、ぜひぜひ^^

『東京タワー』、チェン坊目当てだけに見るには、ちょっとツライかもですね。私も毎回、苦手なもこみちと戦いながら見ています(笑)。2月にはボーリン主演の単発ドラマがあるみたいですし、そちらに期待しましょうか?^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/01/17 * 21:44 [ 編集] | top↑
--こんにちは。--

遅くなってしまいましたが、ブログを拝見しました。自分が見たかった映画の感想がたくさんあって、ますます見たくなりました。参考にさせて頂きます。
森雅之さん大好きです!「浮雲」も素敵ですが「女が階段を上がる時」で惚れました(笑)ひどい男性の役でもそれが魅力的に思えるんですね。不思議です。もっと映画を見てみたいんですが、やっぱり近くにはなくて…「こころ」も未見なので探さなきゃいけないなと思ってます。
自分の周りにはこんなふうに昔の映画の話を出来る人がいないので、weiyangさんのようなブログに出会えて嬉しいです。また、遊びに来ます!
by: natsu * - * URL * 2007/03/10 * 12:41 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんにちは~。こんな拙いブログにわざわざ寄って頂き、本当にありがとうございます。嬉しいです♪
森雅之、私は五所平之助監督の『挽歌』で良いかも・・・と思って、natsuさんと同じく『女が~』で堕ちました。スマートでロマンチストでずるい男を演じさせたら、たまらん魅力的な俳優さんですよね。『こころ』はそういったテイストの役ではありませんが、やっぱり良いのでぜひぜひ!ご近所のレンタル屋さん、再度よろしくお願いします!(笑)
natsuさんのブログは幅広くアジア映画のレビューを紹介されていて、私の大好きな香港映画と昭和の日本映画もいっぱいで!読んでて本当に楽しいです。私もnatsuさんのレビューを参考に、色々見て行きますね。
ではでは~また遊びに寄せてもらいます^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/03/11 * 18:25 [ 編集] | top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://19740930.blog57.fc2.com/tb.php/239-195cfece
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
羅生門
羅生門羅生門*羅生門(らせいもん、らしょうもん)は、平安京の大門羅城門の後世の当て字。羅城門は近代まで羅生門と表記されることが多かった。*羅生門(らしょうもん)は、観世信光作の謡曲。羅生門に巣くう鬼と戦った渡辺綱の武勇伝を謡曲化したもの。 ゆうなのblog【2007/07/25 06:56】
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。