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破戒
2007 / 02 / 27 ( Tue )
1948年 日本 松竹
監督/木下恵介
原作/島崎藤村「破戒」
キャスト/池部良 桂木洋子 宇野重吉 菅井一郎 滝沢修 他  

明治後期、被差別部落に生まれた主人公・瀬川丑松(池部良)は、「その生い立ちと身分を隠して生きよ」と、父より戒めを受けて育った。その戒めを頑なに守り成人し、小学校教員となった丑松であったが、同じく被差別部落に生まれた解放運動家・猪子蓮太郎(滝沢修)をひた隠しに慕う。丑松は、猪子にならば自らの出生を打ち明けたいと思い、口まで出掛かかることもあるが、その思いは揺れ、日々は過ぎる・・・「Wikepedia」より一部抜粋―

東京行きのついでに、新文芸座での特集上映「二枚目スター 池部良の魅力のすべて」へ行ってきました。
『破戒』。島崎藤村の文芸大作「破戒」を原作とし、日本映画史に輝く『二十四の瞳』等の木下恵介が監督を務めた佳作です。
そして、ゲイムービーって苦手・・・↓↓↓だった私が初めて、このジャンルも面白い!?と目覚めたのが、この作品でした。勿論ながら、『破戒』はゲイムービーではありません。でも、そういった妄想を促されちゃう作品だと、勝手に確信しています。ですので、ネタバレしつつ妄想いっぱいの自己満足な感想になっちゃってます。念の為ご注意を^^;
同時上映だった『暁の脱走』の池部良の使い方が、私にはどうしても残念で。もっと男の弱さみたいなのを艶っぽくアピールすれば、たまらんセクシーだったろうに・・・、と。その点、この『破戒』は素晴らしいです。さすが木下監督!私好みの演出をよく分かってらっしゃる!!(笑)
弱い男の美しさを描かせたら、途端に輝きを放つ木下監督の作品。大好きです!

異才の人 木下恵介―弱い男たちの美しさを中心に 異才の人 木下恵介―弱い男たちの美しさを中心に
石原 郁子 (1999/05)
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↑の本に、私が木下監督の作品を見ながら悶々と思っていた事が、全て活字化されています。ちなみに、表紙写真は『惜春鳥』。著者曰く、日本初のゲイムービー。当時の日本映画界随一の男前・佐田啓二や、私のツボど真ン中の川津祐介が出ているので、いつか絶対見たいなぁ。

今回の池部良ですが、顔は今の片岡仁左衛門似!?髪をかき上げる仕草は、ナルシスト?ちょっと及川ミッチーっぽいかも。身長が高くて細くて顔も小さくて、袴姿も妙に小ぎれいです。若いと言っても30歳前後(役は24歳)なので、ちょっとくたびれた感じもあり。そこがまた役に合っていました。
この当時の池部良、実はあまり好みやないです。線が細くて弱々し過ぎて、覇気がない。が、そこを逆手に取って光らせるのが、木下監督の手腕です!
特に、池部良のヘアスタイルが曲者。ちょっと長くて重い前髪を、基本後ろに流しています。一瞬ズラ!?と疑っちゃうくらい、取って付けた感のある前髪です。苦悩するシーンでは、この前髪が乱れたり顔を覆ったりと表情豊かで、たまらんセクシー!撃って仕損じなし。監督の狙い通りの効果でしょう。(と思ったら、このスタイルは、池部良の定番みたい。特に、『雪国』の彼は鼻血が出るくらいセクシーらしい・・・見たい☆)
そして、よく泣く。
声を殺して体を丸めてたり。布団に突っ伏したり。父の死への悲しみと親戚の自分への温情に、突っ立ったまま涙を流したり。想いを寄せている女性・志保に懺悔の手紙を書きながら、手紙に上に涙がポタポタ。後ろにひっくり返って腕で顔を覆い、「僕だって!僕だって!」と号泣したり。ラストなんかは、隠す事なく平然と顔を上げて、可憐にメソメソ泣いてました。
それらを見て、うわ~vvv って思っちゃった時点で、私の負けですね。
結論。『破戒』の池部良は、弱い男の美しさを湛えた100%男前。そして、木下監督に拍手~☆泣く男が女々しいとか気持ち悪いとかなく、ただただ輝いて見えるのは、監督の演出の賜物です。

熱過ぎたりと献身的過ぎたりと、過剰な男の友情は、見ようによっては・・・ですよね。
その妄想を刺激するのが、池部良の丑松を献身的に見守る友人・土屋銀之助。土屋を演じるのは、宇野重吉。頬骨が出てて、目が魚類っぽくギョロッとしてて。ホント寺尾聡にそっくり!さすが親子!と思いました。
「君がどんな生まれでも、僕は変わらない。秘密を打ち明けてくれ。無理強いはしないけど・・・」と、どこまでも爽やかな友人っぷり。なんですが!
心身共に弱った丑松の為に、布団を丁寧に敷いてやってり。苦悩する丑松の後姿を、たまらん切なそうに見送ったり。・・・友情?
遂に、自分の生まれを告白しようと決意した丑松。その道すがら、隣を歩く土屋の手首をぎゅっと握ります。固く固く。それに驚いて、丑松を見る土屋。次の画面には、歩くふたりの影が映されます。固く手を結んだふたりの影が・・・。・・・友情??(でも、このシーン大好きですv )
告白を終えた丑松を、「よく告白してくれたね」と激励する土屋。たまらず、土屋の肩に泣きすがる丑松。丑松を抱き締める土屋。・・・友情???
深読みのし過ぎかも・・・^^;。それでも、丑松と土屋のやりとりは、友情と呼ぶにはあまりに艶っぽかったように思います。
ラスト間近、土屋は、丑松と桂木洋子の志保との仲を取り持ってくれたりもしますが、さりげなく丑松と志保それぞれへボディタッチ(笑)。最後の最後まで、奥深い友情を見せてくれました。
原作でも、このような描かれ方をしているのでしょうか?気になります。

市川崑監督も、市川雷蔵主演で『破戒』を撮っていますが、やっぱり私はこちらの木下監督版の方が好きです。どちらも名作には変わりないので優劣は付けれませんが、崑監督版は全てにおいて寒々しい。過剰であれ、丑松に同情的な木下監督版の方が、見ていてなんだか安心出来ます。あと、雷蔵さんに関しては、弱さよりやっぱり厳しさの方が似合う気がします。

大好きな木下監督版ですが、少し残念なのは、子供達の描写がない点です。(え?『二十四の瞳』の監督だからって、期待し過ぎ??う~ん・・・そうかも^^;)
クライマックスで、丑松は教え子である子供達に懺悔をします。崑監督版は、それまでに子供の表情のアップとか、丑松とのやりとりとかがあったりするのですが、木下監督版は皆無と言って良いくらい。テーマはあくまで部落差別であり、丑松の青春や苦悩を描く事に的を絞ったのでしょうか?教員としての丑松があまり感じられず、子供達への懺悔とか別れとかへの思いが希薄だったように思います。だからこそ、ラストで惜しみなく泣かせたのかもしれませんが・・・。
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コメント
--そんな意味が…--

weiyang、こんにちは!
「破戒」見させて頂きました。ありがとうございます。
えぇ!ゲイムービーでした!?爽やかな友情だと思ってたんですが、weiyangさんのレビューを読んでいると…確かに!気になってきました。映画を見ている間は深く考えず池部さん演じる瀬川が可哀想で、池部さんばっかり追いかけてたので(笑)土屋の行動にそんな意味があるかもしれないなんて…面白いです!今度見る時はそこらへんもチェックしたいと思います。
池部さん、よく泣いてましたね。でも、本当にweiyangさんのおっしゃる通り女々しくなかったです。悩む姿もメソメソ泣く姿も可愛いです♪(やり過ぎるとちょっと笑ってしまったけど)不思議ですね~あと、髪の毛にも釘付けに!池部さんは髪の毛でも語るなぁと感心?しました。
by: natsu * - * URL * 2008/02/29 * 17:31 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

今日も来て頂いて、誠にありがとうございます♪^^

丁度一年前の感想ですね、これ。ゲイムービーとか言ってますね、一年前の私ってば。この当時の池部良はあまり好みやないとかも言ってますね。・・・一体どの口が言ったんだろ(苦笑)
私も最初見た時は、丑松が可哀想で泣き、ラストは良かったねぇ・・・と嬉し泣きしました。土屋(宇野重吉さん。本当に息子の寺尾アキラさんにそっくりですね・驚)との友情も爽やかだなぁ・・・と。ただ、なんであんなに切なそうに見るんだろ?とか、なんで手を握るんだろ?しかも影で・・・とか、なんで抱き合いながら泣くんだろ?とかは感じてて。そして、↑で紹介している「異才の人 木下恵介」を読み、なるほど~これは木下監督の個性で、ゲイっぽさを感じるのもありなんだなぁ・・・と思いました。しかし・・・、何もこうゲイ目線だけで感想書かなくても良いんじゃないかなぁ、一年前の私よ(苦笑)

そうそう♪池部さんの乗馬、一瞬だけど見れますよね。あんなスタイルの良い人、他にそうそういなそうだし、きっと本人ですよね。ふさふさ上下する髪の毛が、池部さんっぽいし。(そこで判別?)
泣くシーン、どれも可愛いし胸キュンですが、やっぱり髪の毛で顔が隠れ気味な方が、より辛さや哀しさを語りますよね。私が一番好きな泣くシーンは、手紙の上に涙がぽたぽた・・・です。その後にひっくり返るのがまた良い!
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2008/02/29 * 22:18 [ 編集] | top↑
--まぁ!--

weiyangさん、こんにちは!
すいません!今日コメントを見てみたら、昨日のコメントの最初の部分のweiyangさんの“さん”がぬけておりました。一応書いたら間違っていないか読んでいるんですが見落としたようで…すいません!
「破戒」のレビューは来週あたりに載せようと思ってるので(妙に真面目な文章になってますが)お時間があれば遊びに来て下さいね♪
今は「不滅の熱球」を見させて頂いてます!池部さん、足が綺麗に上がってるなぁとビックリしました。野球が上手いかは疑問ですが(笑)大好きな笠智衆さんや黒澤監督の映画で気になっていた千秋実さんも出演しているので嬉しいです。DVD、本当にありがとうございました!

あと、木下監督の「惜春鳥」も気になりレビューを読ませて頂きました。。。めっちゃ気になります!(笑)なので近くのレンタルショップで探してみようと思います。
by: natsu * - * URL * 2008/03/01 * 13:14 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは~^^
ま!そんなの全然構いませんよ~。言われるまで気が付きませんでしたし、私も同じ事を前にやりましたし(笑)。まぁ、お互いに今後は無礼講って事にしましょう^^

『破戒』のレビュー、絶対読みに行きます!まぁ、毎日寄らせて頂いてますので、確実に読むのですが。
『不滅の熱球』、そうなんです~。池部さんに笠智衆さんに千秋実さんという、至福のトライアングルを見て頂きたく^^。智衆さんも野球出来るの!?って感じですよね(笑)。千秋実さん、大好き~v いいですよね、彼の雰囲気って。『白痴』の煮え切らない男も、何処か憎めなかったし。
あと、ラストの奥さんとのやり取り。ここの池部さんの演技は素晴らしい!と思います。言葉と裏腹の苦悩が、その表情や声色、仕草から滲み出てて。奥さんの司葉子さんが、ホント新妻って感じで可愛いし♪^^

『惜春鳥』、私も是非見て頂きたいわぁ。魔性の男・川津祐介にご期待ください(笑)
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2008/03/01 * 20:46 [ 編集] | top↑
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