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黒い雪
2007 / 03 / 05 ( Mon )
1965年 日本
監督・脚本/武智鉄二
キャスト/花ノ本寿 村田知栄子 紅千登世 花川蝶十郎 他

「美の革命者 武智鉄二全集」HP 

崎山次郎(花ノ本寿)の母・弥須(村田知栄子)は、横田基地で売春宿を経営している。弥須の妹・由美が駐留軍のボスの情婦なので、商売は秘密裡に運んでいた。次郎は娼婦たちと関係を持っているが、ハイヤーの運転手の娘・静江(紅千登世)の清純さに魅かれ、映画に誘う・・・―「goo 映画」より一部抜粋―

今日、NHKの「ピタゴラスイッチ」を見ていたら、すごい歌が流れていました。歌のタイトルは、「いたちのたぬき」。途中何を歌っているのかさっぱりなのですが、最後まで聞いて(見て)、うわ~~って大感動!さすがNHK!知能指数の高い歌を流すなぁ。淡白なアニメーションも良い感じでした。

先週末は、大阪の映画館で上映中の「美の革命者 武智鉄二全集」へ。
休日やし小さな映画館やし、早めに行かんと席がないかも・・・と、上映一時間前に着くも、整理券番号は一桁。あれ?あんまり人気ないの!?なんて思ってたら、そんな事は全くなく。上映直前には映画館はほぼ満席で、映画通らしき中年の男性が多かったです。女性専用座席も用意されていて(女性は10人弱くらいかな?)、一体どんな内容やら・・・と期待が膨らみます。
以下、ネタバレで『黒い雪』の感想と、ちょこっと『白日夢』の感想も。
タイトルクレジットから全編を通して、ず~っと飛行機のエンジン音が。何かしらの効果音なのか?ただのBGMなのか?耳を塞ぎたくなるくらい神経を逆撫でします。
出だし、裸の娼婦と黒人男性がベットで重なっています。黒人男性の下から、ベット脇のライトで影絵遊びをする娼婦。影絵の先には、ふたりの様子を覗く主人公が・・・。不快なエンジン音にイライラしながらも、このシーンは好きでした。娼婦の小悪魔な表情とか、それを凝視する怒りを含んだ澄んだ瞳とか。

主人公・次郎を演じる花ノ本寿(ハナノモトコトブキ・・・変な名前だ。と思ったら、日本舞踊のすごい人らしい。ウルトラシリーズとかにも出てたらしい)が、ノーブルと言うか透明と言うか。下品な感じが全くなくって驚きました。どうしようもなく屈折した若者の役で、殺人とか強盗とか強姦?斡旋とか、かなり悪いんですが、それでも汚れない。美しい、と言うとちょっと違うかもですが、なんとなく浮世離れした雰囲気がありました。顔は柔らかな感じで目も閉じると綺麗な二重で、結構可愛い。当時の流行なのかリーゼントなので、そこで時代を感じちゃいますが。

有名なのは、紅千登世の静江が全裸で走るシーンですね。これで「わいせつ図面公然陳列罪」に問われ、初の映画裁判へ・・・。
う~ん、今見るとそんなにわいせつな感じは受けません。勿論官能的効果も狙ってはいたと思いますが、女というよりはまだ少女のような若い裸体は、ただただ綺麗で文学的で。枕を片手に、基地の車道をとにかく走る女。飛行機のエンジン音。
1965年というと、『赤ひげ』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『大怪獣ガメラ』等が公開に。ゴダールの『気狂いピエロ』も公開になってて。露出度は、どっこいどっこいな気がしました。が、当時にしてみれば、日本人によるこの手の映画はやっぱり脅威だったのかもしれません。でも・・・それじゃあ、増村保造監督の作品なんかはどうなんだろう?結構露出高いし、もっともっと直球エロスなんじゃないかなぁ。わいせつと芸術・・・う~ん、ますます線引きが分からなくなってきました^^;

次郎が悩んですがるのが、母親の売春宿の娼婦達。すがると言っても相談するとかじゃなく、その胸に顔を埋めて安らぐって感じです。「坊や、坊や」と、その胸に包み込んでくれます。男性が勝手に感じるだけなのかもですが、女性の体が持つ包容力。癒し。性的であり母性的であり、色々と興味深いシーンでした(笑)

静江の思いも踏みにじり、血の繋がった叔母すら・・・。
「それじゃあ、アンタ畜生だよッ!」と言いながら、甥っ子を拒め切れない叔母。うん、まぁ可愛いもんねぇ。私には可愛い身内とかいないなぁ・・・(悲)と、ついつい要らん事を考えてたら、あ。叔母さん殺しちゃった。
殺して手に入れたお金で、新人の娼婦に山のようにプレゼントを。彼女が好きなん??と思ってたら、次郎の口から「違う・・・」とひと言。そこに警察が・・・。

刑務所?に、次郎を面会に訪れる静江親子。
父親が、「娘は君を思っている。私はそれが嬉しい。何もないが、今日は君と静江の結婚式だ」なんて言って、次郎と静江は無言で見つめ合い・・・って、おい!殺人と強盗で刑務所に入ってて、娘を最悪な形で裏切った男なんかに、喜んで嫁にやる親がどこにいる!!あの父親・・・何!?大丈夫!??
と、???な私を尻目に、静江親子はその場を去ります。次郎が窓から外を見ると、こちらを振り返る静江の姿が。
画面は、ネガティブ効果で白黒が逆に。外に降る雪は、黒い雪となって降り積もります。

この映画タイトルの“雪”とは、何の象徴だったのでしょう?次郎や静江の青春とか人生とか?よく分かりませんが、思ってた以上に筋があって面白かったです。登場人物をそれぞれキャラがあって(黒人クンが結構可愛い顔してたり)、暗いながらも後味は悪くない映画でした。
ラスト、不思議とあのエンジン音が不快に聞こえませんでした。


『白日夢(64年)』
タイトルクレジットでは、ず~っと女性の喘ぎ声が。『セッソ・マット』のキッチュでポップなあれとは違い、重くて湿っぽくって嫌な感じです。
そして、また不快音。今回は、歯医者のキュイィィィンって音です。これはいけません。最悪です!(笑)
作品全体の感想は、変な映画。完成度を落とした安部公房の作品って印象を受けました。歯医者で、隣で美人が治療を受けてたら、色々と妄想しますよねぇ・・・って感じ?
それにしても、主演の女優さんの顔が余りに汚くて。造りやなくて、肌質が。ブツブツでザラザラ。ただでさえアップが多い映画なんだから、もう少し見るに耐えれると良かったのに・・・。久し振りに、映画を見ていて気持ち悪くなりました。
ただ、どう撮ったらよりエロティシズムか、というのをすっごく探求してて。成功しているのもあれば、どうなん!?ってのもありで。公園で真珠の首輪に繋がれているシーンは、結構好きかも。
これがメッチャしんどくて、リメイク版『白日夢(81年)』は見ずに帰っちゃいました。佐藤慶がかなり見たかったんだけど・・・。
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