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シンポジウム「京都の時代劇映画」②
2007 / 03 / 27 ( Tue )
昭和のスターのプロマイドでおなじみの浅草の「マルベル堂」。華流でいうところの「香港王」みたいな感じでしょうか?扱っているのはプロマイド(写真)だけですが。
その「マルベル堂」の通販サイトが最近出来たみたいで。昭和スター大好きな私、見だしたら1時間くらいはすぐに潰れちゃいます^^;。今とあんまり変わっていない人から、一瞬誰だか分からんくらい変貌を遂げてる人まで。なかなかの見応えです。個人的には、我がアイドル・田村高廣と川津祐介のあまりの可愛さに卒倒しつつ、森雅之のダンディな流し目に腰砕けでございます。ピーターや女優さんのも良いなぁ・・・。通販しようかなぁ・・・。

「昭和スター倶楽部」

以下は先日の続きです。今回は戦前のスター☆について。
今回のシンポジウムの目玉的映像は、“おもちゃフィルム”といわれるものです。当時は映画のフィルムを家庭に切り売りしたりしていたそうです。それがおもちゃフィルムです。数十秒と断片的ではありますが、現存していない映画を垣間見る貴重な資料であり、当時の映画技術の高さやスターそれぞれの個性や魅力を再確認させてくれます。ちなみに、当時のフィルムは決してモノクロとは限りません。いわゆるカラーではありませんが、赤や青やセピア等の色でフィルムが染められていたりしました。映画の雰囲気に合わせたカラフルな映像を、当時の観客は楽しんでいたのです。
このおもちゃフィルムを見ながら、牧野省三が発掘したスターを中心に当時の剣戟スターの解説が始まります。
以下は、パネラーの方々の解説に私の愚見等を少々織り交ぜています。

牧野省三プロデュースにより日本で最初の映画スターになったのは、“目玉の松ちゃん”の愛称で親しまれた尾上松之助です。(出町柳に銅像があるそうです。・・・あったっけ?)歌舞伎や立川文庫等の講談本を元に、多くの英雄豪傑を演じました。フィルムの切れ目(当時はフィルムひと巻きが7分程度だったそうです。今でも最長11分くらいだとか)を活用したトリック撮影(人が画面から突然消える等)を取り入た忍術映画で、人気は頂点に達しました。松ちゃんの児雷也(忍者)をちょっとだけ見た事があります。ガマガエルの上で忍術を使うトリック撮影、結構普通に楽しかったです。
松ちゃんは、正直今見ると・・・どこが良いの??別に男前でもないし・・・(山根貞男さん談です^^;)なんですが!侮る事なかれ。主演?1000本記念の映画が撮られているらしく、おそらく出演作は1000本を超える人気ぶりだったそうです。恐るべし目玉の松ちゃん!
松ちゃんの時代はトリック撮影等は新鮮だったものの、見得を切ったりと歌舞伎を模しただけの映画でした。まだ時代劇という言葉はなく、旧劇と呼ばれていました。松ちゃん引退後、リアルな人間描写や現代的な感覚を取り入れた時代劇が生まれます。

次に牧野プロデュースで登場したのが、“剣戟王”こと“バンツマ”こと阪東妻三郎です。この人はとにかく男前!美形です。山根貞男さんが言ってはりましたが、阪妻は好きな女には嫌われる、運命の坂道を転がり落ちる、盲目等のハンディキャップを抱える等など、どちらかというと暗い役が多かったそうです。ビジュアルが本当に素晴らしいので、より悲壮感が漂ってセクシーなんでしょうね。しかも、剣戟王=チャンバラキングです。立ち回りが凄いのです。私はそんなに本数を見た事はありませんが、重心が縦横無尽というか。ぐねんグネンになって立ち回りをします。『決戦高田馬場』では、カエル飛びをしながら立ち回っていました。う~ん、一体どういう腰をしているのか・・・。
来年の京都映画祭のテーマは“牧野省三”だそうです。阪妻の代表作『雄呂血』を始め、きっと牧野プロデュースの名作時代劇映画がいっぱい見れるはず。今から楽しみです♪『雄呂血』、活弁があると良いなぁ。
また、京都太秦に初めて撮影所を作ったのが阪妻でした。阪妻プロダクション、今の東映撮影所の原型です。当時竹薮だった太秦の土地を、暇さえあれば阪妻自らくわ(鎌?)を持って開いたそうです。
その後、この太秦に日活やら松竹やらの撮影所が次々作られます。

大河内伝次郎。彼は牧野プロダクションではなく日活のスターでした。冨田美香さん曰く、“グロテスクでトリッキー”・・・ホントにそう!二枚目や美形の“白塗り”に対して、彼のメイクは“黒塗り”と呼ばれていたという記録も残っているとか。今見ても恐いですが、当時も妖異なメイクとして大変驚かれました。
そんな彼をトップスターの座に押し上げたのが、伊藤大輔監督です。彼はリアルな時代考証や人間描写、封建制度や国家権力といった社会的抑制と対峙する主人公を描き、その現代的な感覚は多くの観客の共感を得ました。それまでの旧劇とは異なる“時代映画”を宣言し、それはやがて時代劇と呼称されるようになります。(この文、ほぼ本の引用です^^;)
そんな大河内伝次郎と伊藤大輔監督がコンビを組み、次々と名作時代劇映画が産まれました。私がふたりのコンビで見た事があるのはたった一本、『長恨』という作品です。現存しているはたった13分、しかも立ち回りシーンのみというものでしたが、大河内伝次郎演じる主人公の哀しみや怒りや必死さ、そして愛情まで感じられる凄まじい13分でした。前後の物語は全く分かりませんが、それでも思わず胸が詰まりました。
剣戟はただアクションというだけではなく、哀しみや怒りといった感情そのものだと思います。それを一番体現していたのが、この大河内伝次郎と伊藤大輔監督の時代劇であり、日本の時代劇映画を世界レベルの水準へと引き上げていったそうです。確かに、おもちゃフィルムの数十秒の大河内伝次郎からも、そういった感情が充分感じられました。

市川右太衛門。嵐寛寿郎。ふたりとも牧野プロダクション出のスターです。
市川右太衛門は立ち回りも流れるよう。戦前もですが戦後は特に、スターである自分で魅せる映画作りを徹底していました。
“アラカン”こと嵐寛寿郎は、“鞍馬天狗”という当たり役を持ち、当時の子供達のヒーローでした。私はアラカンさんの立ち回りが好きです。計算された動きからでしょうが、隙がないって感じがとっても出てて良いのです。
林長二郎。後の長谷川一夫は、内面的な演技より形の美しさを重んじたスターでした。女性からの絶大的な人気を博し、「当時はこういうスターも必要だった」と中島貞夫監督が言ってはりました。綺麗な役よりも、私は『藤十郎の恋』や『地獄門』のエゴイストな役の方が印象深いです。

片岡千恵蔵。牧野プロダクション出のスターのひとりで、阪妻やアラカンさん同様プロダクションを設立します。彼のプロダクション・千恵プロでは伊丹万作、稲垣浩といった監督を用い、是枝裕和監督の『花よりもなほ』のような剣を否定する時代劇を多く作りました。千恵蔵さんはアクション的な立ち回りを得意とせず、軽妙で飄々とした役や人情味のある役を好んで演じました。立ち回りの際は市川右太衛門とは異なり、動き回るのではなく間を空けるように一旦抑えるので、流れるように編集で繋げるという訳にはいかなかったようです。
私は千恵蔵さんの映画が大好きです。『鴛鴦歌合戦』、『国士無双』、『瞼の母』など等、どれも最高です!笑ったり泣いたり怒ったり恋したり、そういう人間らしい人間を生き生き演じてて。モノクロでも、千恵蔵さんの映画はキラキラ☆しています。
東映設立の際は市川右太衛門とともに出資をし、戦後は両御大として東映の大御所スターであり、重役でもありました。

以上が、日本で最初のスター・目玉の松ちゃんと“時代劇6大スター”の解説でした。
他にも、新国劇の澤田正二郎のおもちゃフィルムの映像がありました。この人もビジュアルが良い感じです。
当時のスターが大変個性的で、それぞれに得意とするストーリーやキャラがあって、それが数多くの異なる時代劇を産み出したんでしょうね。途中冨田美香さんが、「(戦後でも)かたや市川雷蔵のようなヌメッとした役者がいて、かたや中村錦之助のようなカラッとした役者がいて。当時は本当に個性的なスターが揃っていたんですね」といった事を。・・・ヌメッて!確かにヌメッとしているけど(してるんかい!)、他にも例えようがあるのでは!??と、市川雷蔵好きの私は心の中で大きくツッコミました^^;

③へ続く。
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20 : 49 : 29 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
--すごい!--

こんにちは。weiyangさんのレポートすごいですね。わかりやすくて感動します。。。昭和の映画を見始めたばかりの超初心者なのでわからない事も多くて勉強不足ですが、これから映画をみる参考になって助かります!
昭和のスターのブロマイドのお店!初めて知りました。早速通販を拝見しましたが…森雅之さん素敵です~☆これこそ本当のダンディズムですね。
by: natsu * - * URL * 2007/03/31 * 12:33 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは^^
こんな自己満足レポに反応頂き、誠にありがとうございます。
パネラーの方々のお話や本で知った事を自分用にまとめたものなので、なんとなくで読んで頂けたら嬉しいです。きっと聞き違いや覚え違いがあると思いますので・・・^^;
戦前の日本映画で現存しているのは、全体の1%にも満たないそうです。多くの名作やスターが、今では永久に見る事が叶いません。こういうシンポジウムが開かれるのは、ただただ現在の日本映画の繁栄の為なんでしょうね。作り手は勿論、観客も映画の価値を見直してみる良い機会なんだと思います。なんて言いながら、思いっきりミーハー目線で見ている私です^^;
森雅之のプロマイド、ホント素敵ですよね~v 小道具のパイプが良い味出してます^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/03/31 * 18:59 [ 編集] | top↑
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