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黒い十人の女
2007 / 03 / 25 ( Sun )
20070324120607.jpg

1961年 日本 大映
監督/市川崑
脚本/和田夏十
撮影/小林節雄
キャスト/山本富士子 岸恵子 宮城まり子 中村玉緒 岸田今日子 船越英二 ハナ肇とクレージーキャッツ 他

妻(山本富士子)がありながら、他に9人もの愛人を持つテレビプロデューサー・風松吉(船越英二)。そんな風に愛想を尽かしつつも、どうしても別れられない女たち。「風がポックリ死ねば良い」、「風を誰か殺してくれないかしら」と冗談半分で殺害を企てるが・・・―「Amazon.co.jp」、「映画 goo」より一部引用―

実相寺昭雄監督の特集上映へ行ってきました。この特集上映の目玉は、テレビで放送された「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、「怪奇大作戦」が、16ミリフィルムでスクリーン上映される事。
「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」。マーブル模様から“ウルトラQ”って文字が出てくるアレ。それがスクリーンに映るだけで、も~テンション急上昇です!(笑)特撮もさる事ながら、実相寺監督の映像センスと決して怪獣=悪ではないという一貫したテーマは新鮮でした。結構風刺も効いてました。人物の超アップを撮ったかと思ったら、逆光で人物がとんでたり。怪獣がいじけたり、ウルトラ警備隊が協議の末仏式でお弔い(怪獣の。戒名まである・笑)をしたり、ちゃぶ台を挟んで怪獣と差し向かったり。とにかく地球と怪獣への愛情がいっぱいでした。
「怪奇大作戦」、面白いにもほどがある!上映されたのは、京都を舞台とした「呪いの壷」と「京都買います」。「呪いの壷」、ゲスト出演で花ノ本寿。私やっぱりこの人好きかも。目がなんか良いです。京都弁がほど良くねちっこい肺病の役でした。あと、映画級に本格的なセットが素晴らしかったです。ラストの合成も凄かった!「京都買います」、恋する岸田森が可愛くって切ない。細身のスーツにトレンチの格好がらしくって良かったです。こちらはオールロケ。京都の名刹が目に嬉しい一本でした。「怪奇大作戦」の詳しいサイト。→
今度「怪奇作戦セカンドファイル」がNHK(BS?)で放送されるそうで、西島秀俊が岸田森の役を演じるとか。ちょっと楽しみです。ビジュアルは、ココリコの田中の方が岸田森っぽいけど・・・。HP。→
エロス編として、『歌麿 夢と知りせば』と『D坂の殺人事件』。『歌麿~』が見たかったんよ~。内容は、時代劇「屋根裏の散歩者」?成田三樹夫がメインやないけど、なんともセクシーで格好良かったです。平幹二郎も色っぽかったなぁ。ラストの立ち回りはちょっとしつこかったけど・・・^^;。一番の楽しみだったのが、緑魔子。退廃的やけど生き生き可愛くて、彼女にしかない独特な雰囲気が良かったです。
『D坂~』は初見ではなく二度目でしたが、やっぱり大好きな乱歩ワールドでしたv

関連のない前説?が長くなりましたが、以下は『黒い十人の女』のネタバレ感想です。
コミカル?シニカル?モダン?サイケ?キッチュ?
このセンス、一体どんな言葉で形容したら良いのでしょう!
かなり辛口なんだけど、漫画のような構図と絶妙な光と影の演出で、なんともお洒落に仕上がっています。このセンスは素敵過ぎです。
も~最初のクレジットから、何これーー!とかなりショックを受けました。出演者のクレジットの際、女優達と渦中の男を演じる船越英二の軽やかに微笑む顔のアップが。これだけでゾクゾクです!
船越英二と女の会話のシーンでは、顔のアップをカメラが張り付くように撮ってたり。動く対象を流れるように追う画面が印象的でした。かと思えば、なんとも不思議な構図のロングショットがあったり。この連続がリズムが良く繰り返されるので、見ていてホント楽しくなっちゃいます。
カメラマンは小林節雄さん。どうやら、私はこの方が撮影監督の映画が好きみたいです。『雪之丞変化』とか『盲獣』とか『不信のとき』とか。平面的なんだけど、構図が変わってて面白いのです。

ストーリーも愛憎劇でどろどろのはずなんだけど、そんな風には一見感じません。洒脱な会話やコミカルな表情が可笑しいし、なんと幽霊まで出てきます。この幽霊も恐いとかうらめしいとかとは縁遠い感じで、女の情念を面白可笑しくちょっと哀しく演出していました。

あとは、とにかく俳優達がたまらん良いです。

山本富士子。「あーた、そうざましょ」とざます言葉を使いこなす妻。夫の浮気に泣き寝入りなんかしない、それをバネにレストラン経営をするやり手マダムです。目はバサバサ睫毛で鼻が大きく、声に艶があって面の皮が厚そうです。「誰にでも優しいって事は、誰にも優しくないって事よ」のセリフに、そうだそうだ!と思わず頷いちゃった人も多いはず。そんな彼女だけど、やっぱり夫が気に掛かる。夫の浮気な行動を無視出来ない。「僕なんか問題にしなければ良いんだよ、ね?」という夫に、「そんな事を言うから殺してやりたんですよ」とまたまた大きく頷きたい名ゼリフ。・・・たまりません!
岸恵子。風の愛人1号で女優。清純なお嬢さん、そういった役の岸恵子はぶっちゃけ嫌いです。『君の名は』なんかその清純ぷりと女の弱さが前面に押し出されてて、始終イライラし通し。最後まで見れませんでした。高飛車で気が強くて、どちらかというと悪女に近い役の方が絶対魅力的だと思います。まぁ、私の好みの問題ですが。スタイル抜群、日本人離れした美貌。山本富士子と煙草をふかす時の顔といったら、意地悪そうで口紅がベタッとしてて・・・大好き!着物姿もスレンダーで仇っぽくってモダンです。一見強そうに見える彼女が一番風に執着していて、女優という仕事も捨ててまで風をものにするっていうのも面白い。未練がましい他の女たちを尻目に、車で風の元へ帰る彼女の斜め後ろの顔で劇終。ラストはちょっと不思議な感じでした。

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中村玉緒。いつも化粧道具を持ち歩いているコマーシャルガール(どんな仕事?)。当時のギャルって感じかな?ほっぺもふっくらで、コミカルな作り顔が可愛かった。作り過ぎなキャラが全然浮いたりしないのは、玉緒ちゃんの演技力と崑監督の演出力の賜物なんでしょうね。玉緒ちゃんは私の母親にどことなく似てて(顔もですがキャラが・苦笑)、なんだか他人の気がしないのです。
宮城まり子。印刷屋の未亡人。一番掴みどころがない役だったような気が・・・。風への想いがどっか恐い。それを飄々というか天然というか、不思議な雰囲気で演じていましたね。面白い女性像でした。
岸田今日子。AD。いつもの艶っぽい演技とは一転、男勝りというか色気がないというか。上司に、風との仕事を嫌だとハッキリ相談したりと、(表向きは)男社会で渡り合う女性って感じでした。

↑の女達の愛憎の対象である風を演じるのが、船越英二。女に優しい。女にだらしない。女に頓着しない。どうしようもない男です。が、愛想尽かししながらも、やっぱり愛してる・・・なんて女心を起こさせる魅力も持ってたり。こんな不思議キャラを、船越英二が絶妙に演じていました。船越英二、アップになるとやっぱり驚くほど整った顔をしています。睫毛が覆う目、通った鼻とか上品な小さい口。この人ってそこはかとなくセクシーです。
ラスト、泣き崩れる姿はなんとも悲惨でした。ひとりの女に捕まる事がそんなに嫌だったのか?男として仕事がどうしてもしたかったのか?思いのほか彼はリアルな男性像なのかもしれません。
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コメント
--面白かったです!--

weiyangさん、こんにちは♪
やっとこの映画を見る事ができました。すごく面白かったです。ほんと言葉では表現できない映画ですよね。40年以上も前にこんなセンスの映画が製作されていたなんて昔の日本映画は凄かったんだなとあらためて思いました。
出演する俳優さん達も魅力的ですよね。個人的にはかっこいい岸恵子さんと独特な雰囲気がある岸田今日子さんが好きでした。
そして船越英二さん。かっかっこいい~♪どうしようもない男なんですけど、こんなキャラに弱いです(笑)森雅之さんを好きになった時も似た感じだったんですよ。自分ってわかりやすいなと思いました。
by: natsu * - * URL * 2007/08/16 * 12:30 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは~^^
natsuさんもご覧になりましたか!(嬉)本当に面白いですよねぇ、これ。特にセリフが良いですよね。女の腹の底をこんなセンスの良い言葉にしちゃう、和田夏十さんの脚本はやっぱり素敵です♪
岸田今日子は凄く色気があるんだけど、それが他の誰とも違ってて品もあって。本当に独特な女優さんですね。岸惠子はこういう役こそ適役!勝手にそう確信しています^^;。個人的には、やっぱり山本富士子が良かったです。完璧な美しさに似合わないバイタリティは、もう賞賛に値しますよね。
船越英二や森雅之、田宮二郎もそうですが、ホントどうしようもない男達ですよねぇ(笑)。でも、そのだめんず振りが逆に女心をくすぐります。私もnatsuさん同様、惚れたら火傷する?そんな男に弱いです。狂四郎もそうだし。うん、ちょっとくらいなら不幸でも良いわぁv
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/08/17 * 00:19 [ 編集] | top↑
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