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泥の河
2007 / 05 / 10 ( Thu )
20070430225935.jpg

1981年 日本
監督/小栗康平
キャスト/ 田村高廣 藤田弓子 朝原靖貴 加賀まりこ 桜井稔 柴田真生子 芦屋雁之助 他

小栗康平オフィシャルサイト関連ページ 

日本が高度成長期を迎えようとしていた昭和31年。大阪・安治川の河口で食堂を営む板倉晋平(田村高廣)の息子・信雄(朝原靖貴)は、ある日、対岸に繋がれているみすぼらしい船に住む姉弟と知り合う。その船には夜近づいちゃいけないと父からは言われていた・・・―「allcinema」より抜粋―

肉体的、精神的に戦争の傷を負って生きる人々。そんな大人達の引きずる戦争の爪痕が、戦争を知らないはずの子供達にも暗い影を・・・。

田村高廣ですが、よくよく考えたら歳を取ってからの映画ってあんまり見た事がなかったので、今回の40過ぎで初めての子供が出来たうどん屋のオヤジ役は新鮮でした。頑固だったり未練がましかったり、優しかったり薄情だったり。子供の目に映る彼が、絶対的な存在なんだけどどうしようもなく人間らしくて。オヤジの定番スタイル・パッチに腹巻きも似合っていました。(雁之助には負けますが・笑)
それにしても、この高廣ってば晩年の阪妻にそっくりだねぇ。やっぱり血は争えません。子供達を見る目の優しいきらきらした感じとか、おどけた時の顔とか。『王将』とか『狐の呉れた赤ん坊』の阪妻とかぶります。残念ながら遺作になっちゃった『プルコギ』ではどんな演技を見せてくれるのでしょう。チラシの片隅の高廣を眺めながら、公開を楽しみに待っています。
藤田弓子と加賀まりこが、対照的な女性像で描かれて面白かったです。も~この加賀まりこの美しさといったら!(感動!)
子供達がとにかく良かったです。黒い河が流れ、汚いあばら家が連なる町を背景に、彼らの目はきらきら輝いています。可愛いというより、彼らの好奇心とか素直さとか腕白さとか、そういうのが眩しく映りました。それが一瞬でも曇ってしまうのが哀しくてやるせない、そんな映画でした。

長々と感想を述べたり軽口をたたけたりする映画と、そうでない映画がありますが、この映画は私にとって後者です。私の貧困なボキャブラリーでは多くは語れません。(いつもそれでも語っているけど)
あ、ひとつだけ。モノクロ画面に映し出される川とか海とかの、水の美しさって特別だと思います。カラーよりも更にきらきらしてたり淀んでたり、そういった感じが鮮明だなぁ・・・と。この映画を見ていて、それを改めて感じました。

以下、最近見た日本映画+αの鑑賞記録です。
『マリヤのお雪』(監督/溝口健二)
山田五十鈴の品はあるのに、どこか擦れた立ち姿が良かったです。結局、彼女達の立場っておとしめられたままなのね。シンデレラストーリーなんてありえない、リアルなラストが哀しいなぁ。

『シネマ歌舞伎 京鹿子娘二人道成寺』
私「やっぱり玉三郎は凄いなぁ・・・」
母「やっぱり菊之助は綺麗ねぇ・・・」

『夜の河』(監督/吉村公三郎)
「僕が憎いかい?」(だったかな?)、今年上半期で一番衝撃が走った台詞。男ってずるいなぁ・・・。

『楊貴妃』(監督/溝口健二)
密かにショウ・ブラザーズと共同製作。森雅之の老け役が見事でした。

『我が心のオルガン』(監督/イ・ヨンジェ)
この男(ビョン)、やっぱり教師には向かんと思うよ。

『二十四の瞳 デジタル・リマスター版』(監督/木下恵介)
この映画はこんなにも美しい映画だったんだなぁ・・・。戦争やら貧困やら運命やら、全ての困難に打ち負かされる人々の美しさ、ラストの田村高廣の浄化された神々しいまでの美しさ、海と山の昨日に続く今日の美しさ。この映画はとにかく美しい。故に哀しい。だからこそ、たまらなく愛おしい映画です。

『華麗なる一族』(監督/山本薩夫)
あぁ・・・なんて濃いんだろ。魑魅魍魎どもの化かし合い。

『殿さま弥次喜多 捕物道中』(監督/沢島忠)
錦ちゃんと賀津雄ちゃんの掛け合いが絶妙。現代的な思考にズーズー弁?な山形勲が新鮮。今回は悪代官とか腹黒商人とかやないんやぁ。あぁ・・・東映の明朗時代劇って、どうしてこんなに明るくて楽しいんやろ!

『一心太助 天下の一大事』(監督/沢島忠)
東映の、錦ちゃんの、沢島忠監督の明朗時代劇って、本当にどうしてこんなに明るくて楽しくてきらきらしてるんやろ!過剰なまでに月形龍之介の彦左を慕う錦ちゃんの太助が、可愛くってとことん江戸っ子で愛おしい。中原ひとみのおなかちゃんがまた可愛いなぁ。
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コメント
--こんにちは。--

いろんな映画を見てらっしゃいますね。どれも面白そうなんですが…ほとんどわからない映画です(涙)まだまだ勉強不足ですね。。。
明日から沖縄では溝口監督の映画が上映されます♪近くには置いてない映画が見れたらいいなと思ってたら来週から「武蔵野夫人」の上映もあるようなので嬉しいです。映画館で森雅之さんが見れます~!!あと「プロジェクトBB」の上映もあるようです♪♪weiyangさんの言う通り沖縄に来ますよ!2本ともすごく楽しみです。
by: natsu * - * URL * 2007/05/11 * 16:45 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは~^^
近くの映画館で上映したり、テレビで放送したりする映画を手当たり次第で見ています。日本映画は基本配給切れがないので、昔のが映画館で結構見れるのが救いです。
今月は、ウォン・カーウァイやタランティーノにも影響を与えた(らしい)鈴木清順祭りです。オダギリジョーとツィイーの『オペレッタ狸御殿』が記憶に新しいですが(見てないけど^^;)、初期~中期の作品も面白いですよ。
『武蔵野夫人』の劇場上映、いいなぁ~メッチャ羨ましいです。この森雅之は絶対良いと確信しています。だって、ストーリーがすっごく思わせ振りなんですもの!(あらすじを読んだだけでこの思い込み・苦笑)natsuさんのレビューが楽しみだぁ♪
おぉ!『~BB』が遂に沖縄上陸ですか!やったぁ~☆おめでとうございます!!念を送った甲斐がありました(笑)。絶対絶対楽しんで頂けると思うので、これまたレビューが待ち遠しいです♪♪
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/05/11 * 22:02 [ 編集] | top↑
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何と!「泥の河」
懐かしいわあ。
すごく印象に残っている映画です。
何度も見るには重い、でもよかった。
加賀まりこ、きれいでしたね。
「きっちゃん」だったかな?加賀まりこの子供(役)
きっちゃん、どうしてるかなって思いが残りましたわ
by: banimi * - * URL * 2007/05/11 * 23:18 [ 編集] | top↑
--banimiさん♪--

はい、“きっちゃん”でした。言われて思い出しました^^;。本名は確か“きいち”でした。
彼はどうしてるんでしょうねぇ・・・。のぶちゃん(高廣の息子)とまた会えたんでしょうか?子供の一生懸命が実らない。そこがおっしゃる通り重いけど、だからこそ印象的で、独特な余韻が残る映画でしたね。
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/05/11 * 23:43 [ 編集] | top↑
--またまたお邪魔します。--

鈴木清順監督の映画は最近の「ピストルオペラ」「オペレッタ狸御殿」しか見た事がありません。両作とも不思議な世界観の映画でいろんな意味で面白かったです。昔からこんな感じだったのか気になります。
今週「武蔵野夫人」を見に行く予定ですが、なんと来月は父の日特集で小津監督の「お早よう」と「秋刀魚の味」が上映されるようです♪何てタイミングいいの~!!と嬉しくなりました。「プルコギ」も見たいです!沖縄での上映があるか心配ですが。。。自分も見たい映画がたくさんあって困りますけど楽しいです♪
by: natsu * - * URL * 2007/05/16 * 15:34 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪2--

こんばんは~^^
『ピストルオペラ』、清順節の効いた訳分からん映画でしたね。自作の『殺しの烙印』のリメイクだとか。丁度今『殺しの烙印』を見ているのですが(家ではどうしても邪魔が入るので、一気に全部見れないのです・哀)、これはかなり面白いですよ!訳分からん以前に、お洒落で緊迫感があって詩的です。昔のプログラム・ピクチャー時代の作品は、最近のほど訳分からん事はないと思いますが、映像とかリズム感はやっぱり独特です。
清順作品で有名?なのは、“大正ロマン三部作”と呼ばれている『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』でしょうか。『陽炎座』は未見なのでよく分かりませんが、後のふたつはなかなか見応えがあるかと思います。『夢二』はまだ訳分かりますし、そのテーマ曲は『花様年華』のBGMに使われているので、電影迷として見ても良いかもです。
ミゾケンに小津に『~BB』に、うわぁ~ちょっと大変ですね。嬉しく困ってください!(笑)レビューを楽しみに待っとります♪
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/05/17 * 00:23 [ 編集] | top↑
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