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刺青一代
2007 / 05 / 09 ( Wed )
20070509114641.jpg

1965年 日活
監督/鈴木清順
キャスト/高橋英樹 花ノ本寿 山内明 和泉雅子 伊藤弘子 松尾嘉代 小松方正 河津清三郎 他

昭和初期、“白狐の鉄"と異名をとる大和田組のヤクザ渡世・村上鉄太郎(高橋英樹)は、東京深川の木場で戸塚組の親分を刺した。が、身内の大和田組に裏切られ殺されかける。そこに弟の健次(花ノ本寿)が来合わせて、相手を勢い余って殺してしまう。鉄は堅気で芸術の才がある弟に傷が付くのを恐れて、自首しようとする健次を連れ満州へ逃げようと、ある港町に辿り着くのだが・・・―「goo 映画」を参考に―

GWより大阪で特集上映されている、「鈴木清順レトロスペクティブ」へやっと出掛けました。5回券を購入したものの、旅行やらでスケジュールが合わなくて。この5月は、WOWOWでも10本もの清順監督映画が放送されるので、それ以外の作品やと一体何が面白いのかなぁ・・・とわざわざ調べたり。ようやく予定が立てられました。
なので、今月は清順映画の感想が多いかと思われます。他には、ヴィスコンティ監督作品とかツァイ・ミンリャン監督作品とか、深作欣二監督×美輪明宏×川津ちん作品が待機中。楽しみ楽しみ♪と同時に、『バベル』やら『ブラッド・ダイヤモンド』やら『恋愛睡眠のすすめ』やらを、どのタイミングで見に行くのか行けるのか。それが目下の悩みです。香港映画も見たいし・・・。
独り清順祭りの最初を飾るのは、『刺青一代』。見ようと思った唯一の決め手は、最近気になっている花ノ本寿が出ているから。なので、さして期待もせず・・・でしたが、どうしてどうして!メッチャおもろいやないの~~!!
オープニングテロップからして、テンション高ッ!刺青を背負った侠(おとこ)達の背中が、どーーん!・・・素敵過ぎv 皆さん、白ふんどしを粋に締めていらっしゃいます。頭は当然スキンです。

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主人公の鉄を演じるのが、高橋英樹。若くて脂がのっててテカテカで、存在自体が青春って感じです。身長はあるけど足が短くって頭が大きいので、着物がよく似合います。
途中まで、見栄えはするけど後は別にどうって思わないなぁ・・・と見てたけど、途中から驚くくらいセクシーで格好良かったです。刺青のチラチラ加減とか、ラストの殺陣のシーンでは虚構の様式美が効いていて、たまらん艶が生まれていました。

で、その弟・健次に花ノ本寿。オープニングテロップに“新人”とありましたが、この時でいくつなんだろ??
それにしても、も~!この弟ってばありえん可愛いんだけど!!基本は書生スタイルで袴と下駄にマントを着用、片手にはスケッチブック。細くて気弱そうで真面目で、でもどこか頑固でわがまま。顔には、若者特有の肌荒れ感が。あぁ・・・全部が全部可愛いなぁv
そして、この人の最大の魅力はやっぱり目です。憂いを秘めた、何か思い詰めた目が私のツボを刺激します。また今回、新たな魅力を発見!この人は声も良い。ぼそぼそっとしゃべる時の低音がたまりません。
ほんのちょい役かな?と思っていたら、ほぼ出ずっぱりでv しかも、顔も知らない母親の面影を、世話になっている親方の奥さんに重ね、彼女をモデルに仏を彫り、その思いは母恋しさから恋慕へ・・・と、病んだ男前好きにはたまらない美味しいキャラでした。奥さんを見そめた時、いきなり軽く尾行したり、奥さんに「裸を見せてください!」と直談判したり、奥さんへ彫りあがった仏を差し出しながら、思いを告げようしたり。正直やっている事はストーカーと紙一重だけど、とにかく可愛いので許す!(笑)花ノ本寿の「奥さん!」は、その低音に甘さと思い詰めた感が入り混じってて、なんともクセになる響きなのです。

と、弟のディープな恋愛に対し、兄の恋愛は???
奥さんの義理の妹に当たるみどりに恋されて、「私が好きでしょ?それとも嫌い?」と聞かれ、「嫌いだ」と答えたものの、「出てって!」と言われ、「好きだよ」と答えたり。それを聞いたみどりがすっごく機嫌が良くなって、鉄の足裏マッサージをしながら可愛い鼻唄・・・。はっきり言って中高生の恋愛以下です。少し白々しいけど、まぁ微笑ましいっちゃそうかも。あ!でも、「俺の体は汚れちまってるんだ」ともろ肌脱いで刺青を見せるシーンは、むわっと色気が充満して良かでした。
ただ、ちょっとンん!??って思ったのが、「奥さんを諦めろ!」と健次と大喧嘩になって、健次は「兄さんに僕の気持ちは分からない!」と捨て台詞を残し走り去る。鉄は、その後なんでか港町の商売女と・・・。堅気のみどりには手を出せないから!?う~ん・・・でも、この流れやと、可愛い弟を夢中にさせる恋愛に嫉妬して、自分の思いが通じないもどかしさと、それに伴う欲求不満からって感じにも思えるんですけど!!?
鉄の恋愛のベクトルは、果たしてみどりへ向いているのか?それとも・・・??
全編を通して、鉄は健次の為にのみ行動し考えてて。最初に親分を刺したのも、仁義を通さず男を捨てて逃げたのも、ラストの大立ち回りも、全てが全て健次の為で。このなんとなく・・・な空気も、この映画の面白さのひとつでした。

女性陣も良かったです。
みどりの和泉雅子は本当に可愛い。男勝りで、でも好きって気持ちに一途で一生懸命な感じが◎。
奥さんの伊藤弘子、清楚で控え目なんだけど、色香溢れる年増って感じが出てました。健次がかばったり抱き上げたりするんじゃなくて、健次“を”かばったり抱き上げたりするのが良いです。「奥さん!」ってなります(笑)
商売女の松尾嘉代、煙草をくゆらせるサマ、後れ毛を始末するサマ、着物の前をかき合わせるサマ、全てが全て魅力的でした。鉄の姿を嬉しそうに鏡で見るのが、なんか良いなぁ。

途中も面白い演出が目白押しですが(赤い靴とかこれ見よがしで・笑)、ラストはやっぱり面白過ぎです。歌舞伎の舞台のような虚構の様式美、演出にただただ驚かされます。
刺された瞬間、真っ赤に染まる画面とか。女が傘をさし掛け、それを受け取りながらも女の手を冷たく振り切る。そんな男の色気が漂う道行とか。その傘を画面いっぱいに開いて、ぱーーっと横に走り去ったりとか。カラフルな色の襖が、開けても開けても延々と続いたりとか。障子に映る影とか。ガラス越しにあおったりとか。柳の下の立ち回りとか。
本来ヤクザ映画の見せ場中の見せ場である、最後の殴り込みのシーンを、現実味のない殺陣と、スタイリッシュとしか言いようがない映像で魅せてくれます。今見ても本当に新鮮でした。東映でこれをやったら怒られそうですが・・・。

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独り清順祭り、他には『悪太郎』や『陽炎座』を見たかったんだけど、今回はスケジュールが合わず。あぁ・・・最初の一本がかなり面白くて私好みだっただけに、本当に残念です。とりあえず、見に行く予定の作品とWOWOW放送作品に期待したいと思います!
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