全件表示TopRSSAdmin
information


スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

_____________________________________________________________

-- : -- : -- | | page top↑
黒薔薇の館
2007 / 05 / 29 ( Tue )
20070519183237.jpg

1969年 日本 松竹
監督/深作欣二
キャスト/丸山(美輪)明宏 田村正和 小沢栄太郎 西村晃 川津祐介 内田良介 室田日出男 松岡きっこ 宝生あや子 他

藤尾竜子(美輪明宏)は、佐光(小沢栄太郎)が経営するクラブ「黒薔薇の館」で純粋至上の愛を歌い、男達を陶酔させた。崇拝者達は種々の手段を講じて竜子に近付こうとしたが、誰ひとりとして彼女の気に入る者はいなかった。そして、佐光もまた彼女を愛する者のひとりだった・・・―「goo 映画」より抜粋―

地元の映画館で、『黒蜥蜴』と併せて上映されました。念願の初鑑賞です!^^
「美輪明宏の世界」って銘打っての特集上映でしたが、私の中では、美輪明宏特集でも深作欣二監督特集でもなく、ズバリ!川津祐介特集でした。ありがとう~☆誰に感謝して良いか分かんないけど、お礼を言わずにはおられない、そんな至福の時でした♪(それにしても、川津祐介目当ての観客って、私以外にどんだけいるんやろうか・・・)
以下、『黒薔薇の館』と、何度見ても楽しくってたまらない『黒蜥蜴』の感想もちょこっと。『黒蜥蜴』は、これで3回目。しかも、この半年の内に・・・。これで、あと一年は見なくて良いかも。
出だしがなかなか面白い。強い朝日の中、美輪明宏演じる藤尾竜子の姿を、この物語の進行役・小沢栄太郎演じる佐光が初めて目にします。朝日の効果なんでしょうが、画面は真っ赤です。朝日の光線でというより、ただ平面的に真っ赤に染まっています。その真っ赤な世界に降り立つ竜子は、それは神秘的で悪魔的で。そして、美輪明宏が歌う主題歌をBGMに、そのままオープニングテロップへ・・・の流れが巧みでした。
この題字のデザイン、横尾忠則なんですね。それが分かると、ますますこれから展開される世界に期待。

『黒蜥蜴』は場合は、根底は一応“探偵ミステリー”なので、美輪明宏がどんなに異色の麗人を狂演してても、それはストーリー上に組み立てられてて。だからまだ、どっかに休む間みたいなのがあるんですが。この『黒薔薇の館』はストーリーより何より、“神武以来の美少年・美輪明宏”が一本柱なので、も~美輪様の独壇場でした。お色直しの回数も、『黒蜥蜴』よりおそらく増えてます。足やら背中やら肩やら、色々とキワドい谷間やら、露出もたーんと増えておりました。
そして、何よりも極端に増えているのは、美輪明宏演じる藤尾竜子は、“女”として性の対象であるという描写。『黒蜥蜴』も勿論“女”を演じていたのですが、それ以上に“女”として描かれていました。直接的な性的描写はないのですが、ある者はそれについて語ったり、ある者はそれの虜になったり、ある者はそれを夢想したり・・・。それが可笑しかったりもするんですが(西村晃とかね)、見てて背筋が寒くなるくらい本気なシーンもあり、正に禁断の世界です。

はい!では、今回も長々と語ります。私の最大のお目当て、川津祐介vvv
開いた口が塞がらない、濃厚の異世界が繰り広げられる中、登場を待って待って待って!本当に待ちました。出番はかなり少ないんだろうなぁ・・・と確信していたので、その短い逢瀬を一瞬たりとも無駄にしないよう、目を凝らし耳をそばだてて、川津祐介の登場を待ちわびていました。
そして、遂に登場!くたびれたコートを羽織った後姿が映され、あぁ!あの頭の形!あの髪質!きっとあれやわ!! (どこで確認?)
そして、後頭部がアップになり振り返ると、そこには、それこそ脅えて震える兎のような、弱々しく今にも壊れそうな青年が、打ちのめされた悲痛の面持ちで立っていました。・・・あぁ・・・これは反則です、深作監督。こんなの、あの『赤い天使』以来の衝撃です。
今回の川津祐介の役は、竜子に棄てられた元銀行員。竜子のキャバレー?に通う資金繰りの為に、銀行のお金を使い込んで、今やボロキレ同然。それでも竜子への愛は変わらず、竜子が自分を覚えていてくれると信じて、この「黒薔薇の館」まで尋ねて来たのです。
青年の思い出の中の竜子と、現在のおかっぱボブのカツラにピンクのドレス(背中が大胆露出☆)の竜子、それぞれの歌って踊ってのシーンが見モノ。結局、ここも美輪様☆ワンマンショーなんですが。と同時に、青年の過去の、髪をしっかり撫で付けスーツもかっちり着こなした、明るく健康そのものの、好青年らしい生き生きとした姿が素晴らしく、現在の落ちぶれた姿とのコントラストが効いていました。ビールを軽快に飲んだり、楽しそうに踊ったり。色んな顔の川津祐介が見れます♪(でもやっぱり、個人的には今のボロキレ青年の方が好み)
深作監督は、とにかく顔のアップが多い。しかも、顎や額が天地に収まりきらないほどの超アップが。あら、今回は眉がちょっと薄いのね・・・と気付けるくらいです。竜子とのやり取りの中で、青年の目に涙が滲み、それが頬を伝い始め、最後には両眼から止めどなく溢れ・・・と、川津祐介のアップに耐えられる顔が最大限に活用されていました。
「わたくし、貴方を存じません」、竜子の思い掛けない冷たいひと言に、狂わんばかりの取り乱しよう。『けんかえれじい』の辺りは、川津祐介は俳優を続けるかどうか悩んでいたそうですが、そういうのが吹っ切れた反動でしょうかか?突き抜けてハイテンションな演技が楽しかったです。(チュートリアルの徳井の漫才をちょっと彷彿しちゃいましたが^^;)
ネット上の作品紹介なんかには、川津祐介の名前すらクレジットされてなかったりしますが、実際のオープニングでは、田村正和と同じく2番目に名前がクレジットされています。川津祐介の登場時間は、確かに5分あるかないか。そのたった5分に、もののけ・美輪明宏の異世界を壊さず侵さず、逆に当たり前のような顔で住人になっているのが凄い。やっぱりこういうのが得意なんだなぁ、この人は。この青年のラストは、あれはあれで良いけれど、ちょっと淡白だったかも。例えばヴィスコンティ監督だったら、もっと無駄に官能的に撮ったんだろうなぁ・・・とか、楽しく夢想しながら見ておりました^^

小沢栄太郎、西村晃、内田良介、室田日出男、宝生あや子らの演技も、この異世界に根付いてて素晴らしい!(内田良介はちょっと違うけど)若くも美しくもないからこそ、竜子の美しさや神秘性に惹かれる男達。「俺の体は特別なんだ」と、恍惚に浸りながら語る西村晃、「素晴らしい夜だった」と、恋する男の眼差しで竜子に語り掛ける小沢栄太郎。その滑稽で気持ちの悪い事といったら!室田日出男は竜子にハマってはいないけど、父親やら弟やらへの屈折した思いが怖い。宝生あや子も曲者。過去に夫を裏切り、今は寝たきりの状態。夫のする事に間違いはないと口では言いながら、息子がその呪縛から逃れるよう期待してたり。あの鈴、結構不気味です。

ある意味最大の見所は、田村正和。若い!とにかく若い!メッチャ細くて、足なんかルパンⅢ世やし。顔は、まだ幼くって輪郭が柔らかで。髭もまだ生えてないんじゃ!?って感じなのに、役作り為か?鼻の下に『花様年華』のトニーさんのような髭をひょびっと。しかし人間、声だけは歳を取っても変わらないようで。あの鼻声と、会話の途中で短く息を吸う仕草とか今と全く同じでした。
が、この田村正和演じる佐光の次男の登場から、ストーリーというか・・・この作品のテイスト自体が変わってきます。今までは耽美的で退廃的で、とにかく異世界!って感じなんですが、この辺りから恋愛テイストが濃くなって。いわゆるベタな男と女の愛の物語に転じたように思います。そして、田村正和演じる青年が嫉妬したり夢想したり、愛を告げ涙し思い続ける相手が美輪明宏というのが・・・やっぱり変。異世界なら“女”で通用するのですが、こちらの世界ではやっぱり不協和音を感じてしまいます。ただ、田村正和の演技は、必死だったり一途だったり、そういうのが伝わってくるなかなかの熱演だったと思います。

こういう世界なので、雰囲気や映像だけとかに凝って、ストーリーはおざなりになっちゃいそうですが、深作監督は娯楽性豊かに楽しませてくれました。エンターテイナーな監督さんだなぁ・・・と改めて思いました。
あと、海のシーンの、美輪様と田村正和の茶で揃えたコーディネイトなんかも好きでした。その時に田村正和が履いていた茶のコーデュロイの靴が可愛くってv 私もあんなの欲しいなぁ。

20070519183614.jpg

『黒蜥蜴』
相変わらず川津ちん中心に鑑賞。あぁ・・・最高☆涙の跡を黒蜥蜴に指でなぞられ~の、「あぁ・・・この匂い」と黒蜥蜴にすがりつき~の、「明智もこれでおだぶつです」と言って黒蜥蜴に思いっきりビンタされ~の。も~全部が全部最高でした。・・・あら、時計はROLEXなのね。
後半は「剥製になりたい」とますます病み始め、「死んで(剥製になって)愛し合うなら、私達って(もう既に)愛し合ってるんじゃない?」なんていう至極訳の分からん理屈に納得する始末。ちょっと病み過ぎです。
川津祐介の声ってちょっと浮いた感じなんだけど、「え?」と聞き返す時とかの何気ないひと言まで、神経が行き届いてて良いなぁ。
ラストの「アハハハハ・・・」って手を取り合って回りながらのフェイドアウトは、何度見てもホント素晴らしい!万人に演じおおせる演出やないです。
そして、美輪黒蜥蜴は本当に可愛らしくって無邪気で。それゆえの毒に当てられました。木村功演じる明智小五郎のジェントルマンっぷりにも、改めて惚れ惚れさせられたり。それにしても、この明智って心の底から黒蜥蜴の頭の良さや、女としての美しさや可愛らしさを崇拝しているって感じがします。その黒蜥蜴の男装っぷりは、クラクラするくらい倒錯美で素敵だし。「最後に勝つのはこっちさ」のシーンは、何度見ても格好良い!身震いしそうです。明智の“犯罪を犯す女”のお説、私も好きです。
三島由紀夫は、以前の印象より実際はプルプルしてなかったけど、目がかなり生き生きしてました。・・・駄目やん☆美しいと言うには無理があるけど、筋肉ムキムキで胸毛と腕毛がモサモサ。・・・凄い。
スポンサーサイト

_____________________________________________________________

01 : 49 : 59 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
<<二十四時間の情事 | ホーム | 関東無宿>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://19740930.blog57.fc2.com/tb.php/331-a9585e94
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
田村正和「高校生以来」の短髪披露 ~故城山三郎さん「そうか、...
15日の檻戦に関する話題は16日の朝刊記事のリンクも追加して、1つ前のブログに書いてます。ダルビッシュの次の登板は京セラではなく、中6日で、福岡ドームらしいとスポニチに書いてますねさて、表題の件です。一部のインターネットでは、田村正和がロケをしてるとか話題に... 仰木マジックと僕のプロ野球観戦記【2008/09/16 07:29】
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。