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雪国
2007 / 06 / 11 ( Mon )
雪国 雪国
池部良 (2005/10/28)
東宝

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1957年 日本 東宝
監督/豊田四郎
原作/川端康成「雪国」
キャスト/池部良 岸恵子 八千草薫 浪花千栄子 加東大介 森繁久弥 三好栄子 市原悦子 中田康子 中村彰 久保明 他

雪国の名もない温泉場。日本画家の島村(池部良)は、去年知り合いになった芸者・駒子(岸恵子)のことが忘れられず、再びここを訪れた。東京に妻子のいる島村にとって、駒子との恋が到底結ばれるものでないことはよく知っていた。また、駒子にも養わなければならない義母(三好栄子)とその息子(中村彰)がいた。しかし、いつの間にか年に一度の逢う瀬が、二人の生きがいにまでなってしまったのである。そんな二人を義妹・葉子(八千草薫)が妬み、憎しみの眼で眺めていた・・・―VHSのあらすじを抜粋―

続・独り池部良祭。2本目は、豊田四郎監督の『雪国』です。それと、池部良とは直接関係ないけど、『俺は、君のためにこそ死ににいく』の感想もちょこっと。あ!『俺は~』は岸恵子繋がりですね、一応。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

この冒頭フレーズはあまりに有名ですよね。確か、教科書でも習った気がします。
映画の冒頭は正にこれでした。ナレーションでこのフレーズが入ったりするのかなぁ・・・と思ってたら違ってて、ただ映像でのみ表現されていました。でも、頭の中でこのフレーズが響きます。主人公の目にリアルに映る映像ではなく、あくまでこのフレーズだけを表現した映像が潔くって好きです。
その後に続く、ガラス越しに見る八千草薫演じる葉子のシーンも、原作の表現そのままに映像化されていて感動しました。

全体的には、原作とはかなり違う印象を受けました。
東京の妻子持ちの男・島村と、雪国の芸者・駒子。
原作を読んだ時の印象は、駒子は男心に未練が残る、ふとどしようもなく恋しくなる。そんな底光りのする魅力を持った女性として描かれていたように感じました。反対に、島村の魅力がよく分かりませんでした。おそらく意図的にでしょうが、人物描写が曖昧な為だと思います。島村が駒子に対して持っている気持ちは、いわゆる恋なのか?ただ都合良く癒しを求めているのか?この辺りも理解不能。なので、駒子が島村に惚れているのが今ひとつ納得出来ませんでした。東京からわざわざ自分に会いに来る、それだけでも惚れる理由になるのかも・・・ですが。
ところが、池部良が演じ実体化された島村は、その円熟した翳と落ち着いた声。そして、どこか人恋しそうな寂しげな雰囲気・・・。うん、これは惚れるに足りる!ていうか、お釣りがくる男っぷりです!あるサイトさんでは、鼻血が出るくらい格好良いって言われてたけど、いや~ホント危なかった(笑)。あと、着物っていうのが良かったです。塩沢御召の凄く良い高価な着物だったそうですが、本当にラインが美しく、池部良の長身と雪国の背景と相まって、モノクロの映像に素晴らしく映えていました。
岸恵子演じる駒子は、とにもかくにも美しい!細面で鼻筋の通った整った顔も、細く長いうなじも、細い肢体から成る竹人形のようにすらっとした着物姿も。いくら見てても飽きません。モノクロ画面に映る着物が、これまた良いんですよね~。帯の箔?のきらきらした反射が、なんとも艶かしいです。ただ、私はどうもこの駒子は好きやないみたいです。島村と出会ったばかりの頃は、このきゃんきゃんした感じも可愛いからいっか!と思っていたんですが、芸者になって女としても成熟した駒子は・・・やっぱり・・・う~ん・・・。この方の場合、声によるとこも大きいのでしょうね。ただ私の好みやないってだけですが、今度は島村が駒子に惚れているのが納得出来ず。チョ~美人で、自分に一途で無邪気で可愛いから?まぁ、それだけでも充分惚れる理由になりますけどねぇ。確かに^^;

惚れた腫れたは理屈じゃない!と自分に言い聞かせ、改めてふたりの恋を見てみると、やっぱり美しいです。絵になりますねぇ。
島村が駒子をおんぶして浅い川を渡ったり、こたつでイチャイチャしたり、ただふたりで雪道を歩いたり、部屋で島村が駒子の三味線の音を聞いたり。島村が酔った駒子をなだめたり介抱したり、駒子が島村の髪を憎々しげにクシャクシャしたり、布団部屋で心中をほのめかしたり。
特に最初の方の、「こいつが一番覚えていたよ」のシーンは良いですねぇ。髪が冷たいっていうのを、口に加えて確認するなんて!お耽美やわぁ~と、思わず興奮しちゃいます^^;。それにしても、原作の「雪国」は教科書にも出てくるし、いわば文化庁推薦って感じですが、ここの意味を子供に聞かれたら、親とか先生とか大人はどう答えたら良いんでしょう??“指で覚えている女”なんて、あまりに意味深で教育上いかがなもんやろ・・・なんて^^;

20070611220202.jpg

駒子の島村を一途に好きな気持ち、それに伴う嬉しさ。と同時に、どうしようもなく不安で寂しい気持ち。そういう駒子の移ろう感情を掴みあぐね、すれ違ってしまう島村。駒子が背負っていく金銭的な負担も、決して裕福ではない島村には責任が持てず・・・。
島村の包容力のなさや、駒子の境遇の悪化。好きだからこそ、お互いにその存在が苦しい。そういうのが随所に表現されていて、このふたりは最終的に結ばれないんだろうな・・・と。そう匂ってくるからこそ、ふたりの寄り添う姿は儚くて美しかったです。

原作ではあまり描かれていなかった、駒子と八千草薫演じる葉子の確執も見応えがありました。葉子の妬みは結局恋の嫉妬なので、正直ちょっと逆恨みっぽい気もしましたが、最後は自分の身を持って駒子に復讐をしたんでしょうか?八千草薫の可愛らしい顔とは裏腹に、かなり怖いキャラだったように思います。そして、そんな駒子の元を、島村が再び訪れる日は二度と来ないのでしょうね。なんとも哀しく空しい余韻が残りました。

芸達者な脇役陣も見物でした。浪花千栄子の変に気を利かした物言いとか。あと、市原悦子のオープンな芸者がかなり笑えました。襖を開けた途端、おぉ~!おかめ!!って感じで(笑)。「うぶだねぇ」とか言ったりして、男前の池部良とのやり取りが楽し過ぎでした。
そして、なんといっても一番の脇役は“雪国”ですよね。この脇役が最高に輝いていました。旅館も温泉場も、ほとんどがロケだそうです。野も道も家も覆い隠してしまう白い雪が、ふたりの恋の上にも深く降り積もっていました。


『俺は、君のためにこそ死ににいく』
戦争しながら今を生きている青年達って感じがリアルで、空襲シーンも特攻シーンも実際こうだったんじゃないかなぁ・・・と。血が結構凄かったけど、その分戦争の痛みみたいなが伝わったように思います。
徳重聡!相変わらず顔が好きです。身長もあるし、声も結構良いですね♪徳重聡を始め他のキャストも皆、軍服姿が本当にサマになっていましたね。もうちょっと欲を出して、それぞれのキャラを際立たせるような演出があれば、もっと物語に入り込めたように思います。単純な私は、そこがちょっと残念でした。それでも“蛍”とかで泣いちゃいましたし、色々考えさせられた映画でした。
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コメント
--雪国と英霊--

weiyangさん、こんばんは!

「雪国」有名な序文以外、まったく無知な私。なのでweiyangさんのレビュウ、興味深く拝読。映画同様、原作も読んでみたくなりました。

岸惠子って、今でもすごくきれいですよねえ。俺君でも、まるで若い軍人たちが彼女に恋してるみたいだったし。私の知人なんか、こないだミスユニバースで優勝した日本人女性より、今の岸惠子とヤりたいなんて言ってました。市川コン監督作品での彼女も、素敵ですよね。特に「悪魔の手毬歌」。

徳重ちゃま、ほんと顔も声も体つきも、何もかも男らしくて萌え~v-238「潜入黒社会」を、彼でリメイクしてほしいなあ。
私も蛍のシーン、涙腺がウルルンしました。最近のmyお気に向井理、どこに出てたのかなあ。全然気づかず、無念...

そうそう。トニーと金城武の「傷だらけの男たち」weiyangさんは観に行きはりますの?
by: 松たけ子 * OGgHy/oY * URL * 2007/06/16 * 17:25 [ 編集] | top↑
--たけ子さん♪--

こんばんは~^^
『雪国』は、他にも木村功と岩下志麻、奥田瑛二と笛木夕子(韓国ドラマ等でも活躍されている女優さんですよね、確か)で映画化されているみたいです。私が原作を読んだ限り、木村功と岩下志麻の方が、この池部良と岸恵子よりも近いような気はしました。格好良さで言えば、やっぱり池部良が一番だと思います。機会があれば、ぜひぜひ!

俺君の岸恵子、本当に綺麗でしたねぇ。窪塚の役なんか、確実に恋してましたよね。上官をボコボコにしてましたし。ただ、あの役は綺麗で良いのか!?とも。常にバッチリメイクで女優スマイル。戦時中の普通の食堂のおばちゃんには、どう間違っても見えなくて・・・^^;。市川崑監督の金田一、岸恵子と使う時点で“犯人探し”というミステリーの原点を投げていましたよね。『悪魔の手毬歌』、美しい死体には子供心に魅了されました。こういう美しさと存在感が必要な役なら、岸恵子は本当に適役だ思います。あと、『黒い十人の女』とか。惚れ惚れ~v
徳重聡の『潜入黒社会』、なんて素敵!演技もだいぶ見れるようになってきましたし、ぜひチャレンジして欲しいなぁ。マフィアのボスは渡団長、上司は舘ひろしか神田正輝、姐さんは高島礼子。ひゃ~vvv
たけ子さんのお気に向井理クン、それこそ蛍の子じゃないのかな?と思ったり。ヘアスタイルの所為か結構丸顔だったんですが、どうでしょう??

今からでも遅くない!タイトルをなんとかして欲しい『傷だらけの男たち』。ヒデキ?ショーケン??何はともあれ、勿論見に行くつもりどすえ~^^
by: weiyang * U62jdXts * URL * 2007/06/18 * 00:56 [ 編集] | top↑
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weiyangさん、こんにちは~
先週ケーブルTVで途中からですが観ることができました。
実は太宰好きの私も川端様は教科書以外は一作も未読のままでしたが、この映画にはかなり惹き付けられましたよ。
日本の上質な艶というのでしょうか?
邦画に疎い私としては上手く言えませんが、見入ってしまいました。
岸恵子の美しさにも見取れましたが
池部良の知的で繊細で品のある色っぽさにも唸りましたよ~
森雅之が色っぽいとずっと思っていたんですが、今回やっと良様の魅力にも気付きました。
>その円熟した翳と落ち着いた声
少し鼻にかかる独特なお声ですよね? 今作は抑えて暗めに演じておられたようで、さすがですね。

レンタル店に無い雷様の『弁天小僧』の放映を逃してしまい、かなり落ち込んでます(涙)
by: fizz♪ * 0HzTjQFo * URL * 2007/10/16 * 03:21 [ 編集] | top↑
--fizz♪さん♪--

こんばんは~^^
ま!fizz♪さんもご覧になられたんですね~(嬉)
『雪国』、正に日本の上質な艶ですよね。平たく言うとただエロいんですけど(身も蓋もない^^;)、そこは文学。品があって繊細で、ひと動作ひと呼吸がキラキラしていますね。
良様(うふふv)、なかなかよろしいでしょ?fizz♪さんやnatsuさんのように、広く沢山の映画を見ておられる方に評価してもらえると、良かったぁ・・・私の思い込みやじゃないのね!と安心します。
森雅之さんも確かにインテリジェンスな色気が魅力ですが、池部さんはもう少し甘いというか。『雪国』の劇中で、岸惠子さんに赤ん坊のようにあやされるシーンがあるのですが、そこはご覧になられました?普通だとちょっと・・・だけど、池部さんだと妙にしっくりくるんです。そういう勝手にやってろ!的なラブラブが(笑)。そこが魅力のひとつかと。
声は、確かにいわゆる美声じゃないですよね。おっしゃる通り鼻にかかってるし、怒鳴ったりすると裏返るし。しかし、この独特な声が、聞き慣れるとクセになります^^

『弁天小僧』は雷蔵さんのメジャー作品のひとつですし、また近い内に放送されるのでは??リベンジが叶いましたら、是非ご感想をお聞かせくださいね。良いですよぉ~雷蔵さんの胸をすく啖呵はv
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/10/16 * 23:34 [ 編集] | top↑
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