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海潮音
2007 / 06 / 25 ( Mon )
1980年 日本 ATG
監督/橋浦方人
照明/岡本健一
キャスト/池部良 荻野目慶子 山口果林 泉谷しげる 浦辺粂子 烏丸せつこ 他

北陸の海沿いのある町。実業家で町の実力者でもある旧家、宇島家の主人・理一郎(池部良)は、ある朝、海辺でずぶ濡れになって倒れている気憶を失った女(山口果林)を助けた。理一郎のひとり娘の伊代(荻野目慶子)も少女らしいとまどいと興味を抱いた。女手ひとつでこの家を守ってきた祖母の図世(浦辺粂子)は、息子の嫁を早く失ったこともあり、女を家に置こうとする理一郎に異議を唱えず彼女を看病する。次第に、理一郎は女に魅せられていき・・・―「goo 映画」より抜粋―

『椿三十郎』に引き続き、『天国と地獄』もドラマでリメイクされるとか。黒澤映画、えらい引っ張りだこですね。『天国と地獄』は、今のところマイベスト黒澤映画です。黒澤映画は未見が多過ぎて、今後変更する可能性がありますが・・・^^;。『天国と地獄』は、本当によく練られてて面白いわ、ハラハラドキドキするわ。そして、黒澤監督の“絵”はなんて美しいんだろう・・・と、感動しまくった映画です。三船敏郎の役が佐藤浩市で、仲代達矢の役が阿部寛なんですね。共演女優も鈴木京香だし、これはかなり期待出来そう!?それにしても、山崎努の役は誰なんだろう??

以下、今回が初めての監督さん、橋浦方人監督の『海潮音』と、東宝オムニバス映画『四つの恋の物語』の感想です。海潮音は“みしおね”って読み方があるそうですが、これはそのまま“かいちょうおん”で良いのかな?でも、“かいちょうおん”だと“怪鳥音”って変換しちゃいますねぇ、普通。
先日見た『無常』や『儀式』ほどコテコテじゃないですが、まぁATGらしい映画だったなぁ・・・と思いました。

荻野目慶子、当時16歳。泉谷しげる、当時32歳。ふたり共、本当に若いです。荻野目慶子は、ほっぺのラインが柔らかで小柄で。まだまだ子供って感じなんですが、とまどいとか嫉妬とか嫌悪とか、そういう思いが積もり積もって・・・。その一瞬がたまらなく美しかったです。泉谷しげるは今みたいな強烈な苦さがなくって、ちょっと可愛げすら感じました。マツオスズキっぽいかも。あと、方中信とダブりました。あ、ちょっとだけですよ。本当にちょっとだけ!^^;

荻野目慶子演じる伊代のお父さんで、旧家の当主で実業家(会社社長、ガススタ経営もしている)の理一郎を、池部良。当時62歳。・・・ヤバイなぁ、渋い。毒があって色気があって哀愁があって、何より厳格な品があって。そして、あの声がv 声ってホント変わりませんよねぇ、歳を取っても。 とにかく、今まで見た中で一番セクシャルに格好良かったです。実際に、こ~んな上質フェロモンなお父さんだったら、オチオチ反抗期も迎えられません。嫁にも行かれない。
そして、今回はなんとラブシーンがあります。しかも、ちょっと脱いだだけで喜んでいた今までは一体なんだったのか・・・と思うくらいに、結構がっつりと。いわゆるムキムキではないけど、包容力のある逞しさがたまりません。年輪がしっかり感じれるのが良いです。それにしても女性と同等に、いや、弱冠それ以上に池部良が美しく撮られていたような・・・。綺麗過ぎて、ちょっと実がないのがATGらしからぬとこですが、池部っちがあんまり汚れても嫌なので良しとします。(エラそう^^:)

VHSのあらすじによれば、理一郎は“亡き妻の記憶を捨て去ろうとする者”で、泉谷しげる演じる義理の弟・征夫は“亡き姉の記憶を守ろうとする者”。征夫はそうなんでしょうが、理一郎は???私は逆で、家と己の中の妻の空白を埋める為に、過去のない真っ白な女を虜にしたいのかと思ってました。過去は妻の記憶で補おうと。だからこそ、過度に姉を慕う征夫は、あんなに楯突いたんじゃないかなぁ・・・。理一郎の逆鱗に触れ、征夫が気持ち良いくらいバシッ☆とハタかれるシーンが良かった。池部良の、ああいう利己的に厳しい顔がツボなのです♪
でも、クライマックスで女に追いすがる理一郎は、さすがにしつこくて怖かったです。狂ってるんだけど、どこか理性的にも見えるのがより不気味で。不快指数高いです。佐藤ケイとも三国レン太郎とも緒方ケンとも違う、見事な痴人っぷりでした。(褒めてます)

山口果林の演じた女の存在が印象的でした。いかにも幸薄そうな感じ。メッチャ美人って訳じゃないけど色香があって、日本家屋を背景に佇む姿は幽麗のように儚くて。女の過去はなんとなく断片的に映るんだけど、これって決定打はなく、そこが好きでした。夢の中の赤い部屋のシーンが、女の過去を適度にあぶり出してて、そのボケ具合が良かったです。それにしても、あの裸の男は誰が演じているんだろう?後姿だけで実体化しないのに、凄い存在感で気になります。今検索したら、吉澤健なる俳優さんだとか。うん、今後ちょっと気にしてみよう。
ラスト、彼女は何処へ行ったのでしょう?記憶は戻ったのでしょうか?旧家に残され、その後姿を脱力の体で見送る男と、嫌悪しながらも大人にならぜるを得ない少女と、それを包む海潮音と。物語はどっちかと言うと陰湿だけど、この余韻は嫌いじゃないです。

この映画の教訓は、女性関係は娘に絶対ばれないようにしましょう。日本家屋のような音がもれ響く場所は自粛しましょう。じゃないと命が危険です、以上。

20070625212603.jpg


『四つの恋の物語』
1947年製作。当時の東宝でのスト解決後の、東宝第一プロの最初の作品だそうです。

「初恋」(監督/豊田四郎、脚本/黒澤明)
主演は、池部良と久我美子。
久我美子がポチャポチャなのに、まず驚きます。あの利発そうで、やや薄幸なイメージとは全然違って、ただ無邪気で可愛いって感じでした。
物語は、どうしようもなく青春映画って感じでしたが、池部良の両親役に志村喬、杉村春子。豪華です。豊田監督は、日本家屋を撮るのがたまらなく上手い監督さんだと思います。池部良の部屋の灯りとか、1階のちゃぶ台やら戸棚やら、2階へ上がる階段の狭さとか。障子に映る影絵のシーンも、幼い恋を淡く無邪気に表現していたように思います。そして、その一枚隔てた隠された感じが、母親の不安をあおるのにも効果的でした。
幼い恋のはずなのに、いざ行動となると衝動も手伝ってか、結構直接的というか肉感的というか。手を握るとかほっぺかおでこにチューとか、そんな乙女目線じゃないのが潔いなぁ。

20070625212548.jpg

黒の学ラン姿は初めて見ました♪29歳、これもギリギリですなぁ^^。若いだけあって、私が見た限りじゃこの頃が一番ハリがあります。まだカリカリじゃないしね。(この後、どんどんカリカリになる・・・)

「別れも愉し」(監督/成瀬巳喜男、脚本/小国英雄)
主演は、木暮実千代と沼崎勳。
大変オシャレな作品でした。ひと言ひと言が大人発言で、フランスかどっかの映画のよう。沼崎勳は横顔がちょっと西洋的で、スーツを素晴らしく着こなしていました。格好良い♪木暮実千代は、今回は何故かサザエさんヘアなんですが、いつもながら女気溢れる包容力が魅力です。そして、これもいつもながら、イイ女故に泣きをみるのね・・・。

「恋はやさし」(監督/山本嘉次郎、脚本/山崎謙太)
主演は、エノケンこと榎本健一と若山セツ子。
まぁ・・・エノケンの動きを楽しむ作品って感じでしたが、若山セツ子が可愛いので良いです。これも日本的というより、チャップリン映画のような感じでした。劇中劇とか歌とかも面白い。

「恋のサーカス」(監督/衣笠貞之助、脚本/八住利雄)
主演は、浜田百合子と河野秋武。
ムムム・・・☆サスペンス調なのね、今回は。とあるサーカス団で、空中ブランコの最中に起こった事故、実は殺人。現場検証の為、実際に空中ブランコをする容疑者と、渦中の女。事件自体は特に展開はないのですが、その動機とそれに伴ういくつかの恋。それがどんどん鮮明になって、最後は自分を一番思ってくれている人を失ってしまう・・・。なかなかに見応えがありました。ネットの下から空中ブランコを覗くアングルが多用され、実験的というか斬新というか。これもちょっと洋画ちっくだし、このオムニバス自体がそういったテーマだったのでしょうか?
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