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如何なる星の下に
2007 / 11 / 10 ( Sat )
1962年 日本 東宝
監督/豊田四郎
原作/高見順「如何なる星の下に」
キャスト/山本富士子 池内淳子 大空真弓 加東大介 三益愛子 池部良 森繁久彌 植木等 淡路恵子 乙羽信子 西村晃 山茶花究 他

東京の下町で細々とおでん屋を営む、離婚歴のある美佐子(山本富士子)。父(加東大介)は先物取引で損してばかりいるのに真面目に働こうともせず、飲んだくれて美佐子や母(三益愛子)に苦労をかけてばかり。そんな気苦労を抱える美佐子だが、雑誌社勤務の倉橋(池部良)という男性に心魅かれていた。しかし、かつての夫であった但馬(森繁久彌)が再び美佐子の前に現れ、誠実に詫びてヨリを戻したいと頼む姿に、彼女は心乱れる・・・―「Cinema Scape」より抜粋―

来月のWOWOW、「市川雷蔵十本勝負!」ですって!ラインナップは、『忠臣蔵』、『銭形平次捕物控 幽霊大名』、『踊り子行状記』、『花の渡り鳥』、『喧嘩鴛鴦』、『ジャン・有馬の襲撃』、『切られ与三郎』、『江戸へ百七十里』、『剣』、『赤い手裏剣』。いやぁ・・・なかなかにマニアックですね、これは(笑)。詳しくは、↓のHPをご覧ください。

「WOWOW」HP

先月の23日は、東京池部良祭2日目でした。東京国際映画祭「映画が見た東京」、ル・シネマにて『如何なる星の下に』と『自由ヶ丘夫人』を見ました。池部良祭44、45本目です。
無意識の内にモノクロ作品だと思い込んでいたら、カラー作品でした。かなり驚いた☆

タイトルの『如何なる星の下に』は、“如何なる不幸な星の下に生まれたのか”が、正しい解釈でしょうか。主人公・美佐子が、器量も良くなかなかに聡明でありながらも、父親を始め複数の男達によって、幸せとはほど遠い人生を歩まなければならなくなる。そんな世知辛い物語でした。

おでん屋の美人三人姉妹。おでん屋を切り盛りする長女・美佐子を山本富士子、売れない歌手の次女・玲子を池内淳子、美脚自慢ダンサーの三女・雅子を大空真弓が演じます。この三人姉妹に時として幸せを与えるが、最後には最悪な形で去ってゆくチョ~駄目な男達。自称腕の良い仕立て屋で、長女・美佐子とヨリを戻そうとする元夫を、森繁久彌。恋人であった次女・玲子を捨て、珈琲ショップを営む淡路恵子と結婚した売れっ子タレントを、植木等。その淡路恵子の元夫で、作家志望だけど今はしがない雑誌社の社員・倉橋を、池部良。ややこしいというか・・・、妙に近しい人間関係が嫌ですね。あと、長女・美佐子に恋する肺病?持ちに、西村晃。見ようによっては一途で純情なんだけど、切羽詰っている感じが怖かったです。

森繁久彌と植木等。かーなーり!女の敵でした。二人共、演技はコメディアン調のまま。「わかっちゃいるけどやめられない♪」とか言いながら、女をこまして、騙したり捨てたりする訳です。このシリアス(いや、実はブラック・コメディ!?)な物語の中で、それが全く浮かないのが凄い。物語という事を離れると、池部良の倉橋が好きだけど、ついつい森繁久彌の元夫に身を任せちゃったり。池部良と別れて、植木等を再婚したり。きゃ~池部さんと↑の二人を両天秤なんて、そんなのありえないわ!!と思いました。迷わず池部さんだろ!と(笑)。まぁ、物語の中の池部さんは、確かに金銭的にも精神的にも頼りないのですが・・・。

その池部良の倉橋ですが、う~ん・・・。結局この物語で一番の駄目男は、この人ですよね。ラスト、どん底の女の状況を目の前にして、大の男が泣いちゃう。女に声を掛けてやる事も、ただ抱き締めてやる事も出来ず、一瞬女の肩に掛けようとしたコートも引っ込める。・・・あぁ、この人駄目だ☆この人の優しさは見掛け倒しで、その先、女ひとりの人生をそっくり引き受けるだけの覚悟がない。誰と肉体的に関係があったりした訳じゃないけど、それも結局は逃げ??あの涙は女の状況を哀れんでか、自分の不甲斐なさが情けなくてか。ただ、池部良ですしね。黙って涙を流すやや斜めから映した顔は、情けなくも美しいのでした。若いダンサーである三女・雅子に貢ぐという、追っかけみたいな趣味もあったけど、彼なら本当に下心がなかったのかなぁ・・・と思えなくもない。

“如何なる不幸な星の下に生まれたのか”の後に、“それでも、誰にも頼らず自分の力で生きなくては・・・”と続くようなラスト。それは、前向きとか女の自立とか、そういうのではなく。男なんか!とふん切らなければ、重荷を抱えて生きてゆけない。この『如何なる星の下に』というタイトルは、そんな女の血の吐くような叫びなのでしょうか。
豊田四郎監督作品を何本か見て思うのは、不幸な恋愛は結局女が馬鹿を見る。女は被害者、女って可哀想な生き物ねぇ・・・、とは描かない。喧嘩両成敗じゃないけど、恋愛両成敗。不幸な恋愛を仕掛ける男は勿論ですが、ハマる女もハマる女。それぞれの業の深さを感じます。
築地川(今は埋め立てられて、高速道路になっているそうです)の船上。夕焼けが染める一組の男女の顔は、水面同様穏やかで満たされています。結ばれる事のないふたりが悲しいけど、唯一愛おしく思えるシーンでした。


『自由ヶ丘夫人』(監督/佐伯幸三)

セレブのメッカ・自由ヶ丘。習い事にお洒落にと余念のない奥様達に、旦那様達は実は辟易(へきえき)。ある夫婦は夫が愛人を囲ってたり、ある夫婦は夜の夫婦生活が皆無だったりと、一見夫婦円満な家庭にも隙間風が。池部良と新珠三千代の、誰もが認める鴛鴦夫婦の間にも、実は・・・というストーリーなのですが、正直、笑えない。東京国際映画祭のHPには、「もの凄いテンポのおしゃべりでまくし立てるコメディ」とありましたが、前半は確かにそんな感じだけど、新珠三千代が若い男と旅行へ出掛ける辺り、本気な感じでひやひやしました。浮気する事を、“よろめく”と言うのが面白かった。「よろめきですわ!よろめき!」みたな使用法で(笑)

さて、今回の池部良は、セレブ志願の奥様にちょっと疲れちゃって、バーのマダムとこっそり浮気中、という設定。浮気な夫、すっかり池部さんの十八番みたいになっていますが^^;。カタカナばっかりの味もよく分からん料理よりも、メザシにお茶漬け。そういうシンプルな味に惹かれるように、お高くとまらず庶民の色気を発散させるマダムに・・・。この浮気相手と料理をシンクロさせる辺り、パン・ホーチョン監督の『出エジプト記』を思わせます。時代や国や文化は違えども、浮気心に大差はないのでしょうか?
浮気相手のマダムの家での会話が、きゃ♪でした。浴衣を太腿辺りまではしょって、自ら台所に立ちメザシを焼く。喋り方も江戸っ子らしく?伝法です。マダムはそれを目の端で見守りながら、湯上りの肌に白粉を叩く。「いい匂いだな」、「メザシ?美味しそうね」、「馬鹿、お前だよ」。きゃ~☆★☆私も言われた~いvvv
ラストの方は、結構コミカルな演技も見れました。

マダムを演じた女優さんも、ふくよかで上品な色気の美人さんで印象的でしたが、他にも、加東大介の妻でチョ~出しゃばりな奥様を、杉葉子。モノクロなのでよく分からないけどおそらく茶髪で、性格はそこそこ出しゃばりだけど可愛らしい若奥様を、安西郷子。私ですらクラクラとするくらい色気が半端ないのに、仕事の虫の夫・有島一郎に見向きもされない奥様を、淡路恵子。あと、ラーメン屋の岡持ちの少女・春川ますみが可愛かったです。登場シーンの度、あの大きなお尻を舐めるような映像が。カメラマン、気持ちは分かるが・・・(苦笑)


今月の池部さん。

まず、新刊が出ましたね。

天丼はまぐり鮨ぎょうざ―味なおすそわけ 天丼はまぐり鮨ぎょうざ―味なおすそわけ
池部 良 (2007/11)
幻戯書房

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とりあえずぺらぺら立ち読んで参りましたが、既出のエピソードもあるけど、相変わらずの軽妙な文章が◎。帯に“卒寿”とあったのですが、90歳のお祝いの事なんですね。ファンの勝手なお願いではありますが、いついつまでもお元気で、こうやって文章越しに(出来れば、映像越しにも)お会い出来ますように☆

以下は、東京・大阪の上映作品。

シネマヴェーラ渋谷「スポーツする映画たち」
 11月4、8、9日
 『直撃地獄拳 大逆転』
 11月12日
 『不滅の熱球』

TOKYO FILMeX 2007「山本薩夫監督特集 ザッツ<社会派>エンタテインメント」
(会場:東京国立近代美術館フィルムセンター)
 11月17、22日
 『戦争と平和』

新文芸坐「演技者・小林桂樹映画祭 ─俳優生活65年の軌跡─」
 11月20日
 『けものみち』
 11月27日
 『弥次喜多道中記』
 11月28日
 『激動の昭和史 沖縄決戦』

浅草名画座
 11月28日~12月4日
 『多羅尾伴内』

シネ・ヌーヴォ「中国映画の全貌2007」
 11月17~20日
 『君よ憤怒の河を渉れ』

TV放送。

WOWOW
 11月20日11:40~
 『直撃地獄拳 大逆転』

KBS京都
 11月21日19:00~
 『望郷子守唄』
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コメント
--祭りを開催したいです。--

weiyangさん、こんにちは~^^
「市川雷蔵十本勝負!」って凄いですね♪未見の映画ばかりなのでありがたいです。WOWOWなら見れますし、たぶん録画も出来ます。楽しみです~

東京でも池部さんが出演している作品をたくさんご覧になられたんですね。
『如何なる星の下に』のダメ男な池部さんも見たいですし、『自由ヶ丘夫人』の浮気な夫もよいでしょうね♪「馬鹿、お前だよ」なんて…言われたら完璧によろめきます(笑)
きっとキザな台詞も寒くなく素敵に聴こえちゃうんでしょうね☆

東京に行ってもし時間があれば、沖縄&テレビでは見れない映画を見に行けたらいいなと思っています…初東京で初ジェイライブで興奮してそんな余裕あるのかわかりませんが。。。映画館チェックしてみたいと思います。
by: natsu * - * URL * 2007/11/13 * 13:18 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは~^^
WOWOW。長谷川一夫さん主演の作品を入れてくる辺り、なかなかにディープなセレクトですね。『赤い手裏剣』はマカロニ・ウエスタン風時代劇で、思いのほか面白かったと記憶しています。

池部さん。WOWOWがご覧になれるのでしたら、今月20日11:40~『直撃地獄拳 大逆転』の放送があります。B級カルト映画がお嫌いじゃなければ、超オススメなのですが・・・。50代半ばのロマンスグレーな池部さんが、大人の男の上品な色気をかもしつつ、たまにコミカルな演技を披露してくれたり。出番はそんなにありませんが、スーツ姿がと~っても格好良いので、いち池部さんファンとして見ても満足出来ましたv

東京。今回は映画を見る事が第一目的でしたので、手当たり次第見て参りました。来月も、池袋にある新文芸坐で『雪国』の上映が!しかも、成瀬監督×森雅之さんの『あらくれ』が併映という、ズルい男の二本立てでございます(笑)。『あらくれ』は未見ですが、森雅之さんファンの方の間でも人気がある作品のようですね。はぁ・・・行きたいなぁ。
アジア映画も全国公開しない作品が上映されたりしますし、都合が合えば是非^^。色んなタイプの映画館があって、映画館を巡るだけでも楽しい私です。
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/11/13 * 23:23 [ 編集] | top↑
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weiyangさん、こんにちは~
WOWOW観られません~(涙)
「市川雷蔵十本勝負!」の今回のラインナップは一作も観た事ないのに~(号泣)
但し『剣』だけは手元に持っているので、観なくては!!!(コラッ 今まで何をしてたんだ、自分!!!)
雷様作品の感想を書けたことがないので今回も自信はないですが、weiyangさんのレビューには必ず飛んで来させて頂きますね~

『如何なる星の下に』は懐かしいです。
まだ中学生の頃だったと記憶してますが、TV放映を観ました。女心はまだ理解仕切れない歳でしたが、自分の不幸を諦めるように夜空を見上げる山本富士子が気の毒だと同情したことを覚えています。
きっと今のこの歳で観たら、また思うところも色々増えているでしょうね♪
by: fizz♪ * 0HzTjQFo * URL * 2007/11/13 * 23:50 [ 編集] | top↑
--fizz♪さん♪--

こんばんは~^^

見れませんかぁ(悲)。なかなか貴重なラインナップだっただけに、是非fizz♪さんに見て頂きたかったなぁ。雷蔵さんの浅野匠頭なんて、これ以上ないくらいのハマり役ですよ~。また機会があれば、是非ご覧になって欲しいです。
でも、『剣』が待機中なのですね!これも感想の書き易い作品ではないと思いますが、またお聞かせ頂けると嬉しいです。『炎上』も傑作には違いありませんが、私はこちらの方が三島文学らしいと思っております。

『如何なる星の下に』、TV放送でご覧になられたんですね。山本富士子、本当に不幸でしたねぇ。ラストは気の毒で気の毒で・・・。その山本富士子に声も掛けられず、ただ黙って去ってゆく男。それを責める事は出来ないけど、やっぱり駄目な男だなぁ・・・と思いました。おっしゃる通り、更に歳を重ねてから見ると、色々と感じる事が変わるかも。数年後にまた見てみたいです^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/11/14 * 00:23 [ 編集] | top↑
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