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名もなく貧しく美しく
2007 / 12 / 04 ( Tue )
1961年 日本 東宝
監督/松山善三
キャスト/高峰秀子 小林桂樹 原泉 島津雅彦 王田秀夫 草笛光子 沼田曜一 他
一組のろうあ者夫婦を、次々と困難が襲います。貧困と差別・無理解の中、それでも美しい気持ちを忘れず、夫婦として親として、最終的には社会人として成長してゆく物語です。

まず、空の映像が大変美しい作品でした。その高く澄み切った、モノクロ映像の中の青。目と心に染みて泣きそうになりました。ここは一応我慢しましたが、後はダメ。久々に私のドライアイからも熱い涙が流れ、頬を伝い落ちました。

妻を演じる高峰秀子は勿論良かったけど、夫を演じる小林桂樹が本当に凄く良かった!!スクリーンに向かって、「小林桂樹さん、お誕生日おめでとう!!」と、思わずお祝いの言葉を掛けたくなるくらいです。(11月23日は、小林桂樹さんの84歳のお誕生日だそうです。本当におめでとうございます)妻を愛し、子供を愛す。ろうあ者である事にへこたれず、聞こえない意味を模索し、ラストには、ろうあ者も社会にもっと関わってゆかないくては・・・と、手話で熱く語る。彼の一生懸命な姿に、なんだか恥ずかしくなりました。体だけ五体満足な私より、心はずっと健常者なのです。とにかく暖かく、本当の意味で力強い演技だったと思います。

子役も良かったですね。
二人の一人息子・一郎の小学校低学年を、島津雅彦。先日見た小津安二郎監督の『お早よう』にも出ていましたが、小憎たらしい、たまらん可愛さを発揮していましたね。下ぶくれの輪郭にさらさらの毛質が、◎。
高学年を、王田秀夫。顔も美形系だけど、声が特に綺麗!でした。
そうそう!加山雄三が“正しい用法”って感じでした。そうだよねぇ、幼い時に別れた子供が、健全に明るく大きく一人前になって挨拶に来る。加山雄三以上に、その素直な輝かしさを体現出来る人っていないのではないでしょうか。若大将スマイルが眩しかったなぁ(笑)

手話の豊かさを感じられる作品でもありました。耳が聞こえない。しかし、手話だからこそ、隔たりのない会話が可能です。広い川幅も、電車の車両のガラス越しも、手話なら関係ないのです。耳の聞こえない二人には、充分過ぎるくらい相手に想いを伝えられるし、相手の想いが感じられる。想いが見えるのです。その瞬間瞬間が、見ていて本当に嬉しくて涙が溢れます。
そして、ガラス越しの手話のシーンの、小林桂樹の真剣で暖かくて真っ直ぐで、誠意に満ちた目!この目にまた泣きました。我々は一人では生きてゆけない、二人じゃないと生きてゆけない。その為の苦難なら、僕は乗り越える!そう訴える目。この二人が幸せにならなくてどーする!!そう思いました。

人生は辛くて悲しい事もあるけど、誰かと生きてゆく事は素晴らしい。それを綺麗事と一掃してしまいがちの昨今ですが、本質はやはり素晴らしいと信じたい。そう感じさせてくれる、これまた素晴らしい作品でした。この作品の監督である松山善三監督は、高峰秀子さんの旦那様ですね。“作品のカラー=監督のキャラ”ではないのでしょうが、単純な私は、きっと素敵な方なんだろうなぁ・・・と思っちゃいます♪^^;
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