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多羅尾伴内
2007 / 12 / 08 ( Sat )


1978年 日本 東映
監督/鈴木則文
脚本/高田宏治
キャスト/小林旭 夏樹陽子 竹井みどり 八代亜紀 アン・ルイス キャッツ・アイ 成田三樹夫 江木俊夫 川口敦子 安部徹 石橋雅史 財津一郎 池部良 他

超満員の観衆で沸くプロ野球日本シリーズで、国民的人気選手・高塚が見事な逆転ホームランを放った。しかし、べースに向かって走り出した途端、高塚選手は足元から崩れるように倒れ、死亡した。突然の出来事に、球場全体が異様な雰囲気に包まれた。検死の結果、アイヌの民が熊狩りに使う、トリカブトを塗った毒針による他殺と判明。球場に居合わせた多羅尾伴内(小林旭)は、一塁側スタンドを写した写真の中で怪しい動向をしていたカメラマン・川瀬を突き止めるも、この男は捜査の及ぶ直前に同様の毒針で自殺をしてしまう。川瀬の妹の証言から、伴内はこの事件も殺人事件であると確信する。同じ頃、信愛医科大学理事長・木俣(池部良)宛に、「高塚を殺したのは俺。次の犠牲を防ぎたければ10億円用意しろ」という脅迫状が届いた。木俣は、理事の望月(天津敏)と秘書の新村真砂子(夏樹陽子)を伴い、“正義と真実の人”がキャッチコピーの名探偵・藤村大造に調査を依頼に訪れるが、不在。そこで、以前から噂は耳にしていた、藤村大造の代理・多羅尾伴内に調査を依頼するのだが、伴内は木俣にまだ隠し事があることを見抜いていた・・・―「Cinema Scape」より一部抜粋―

池部良祭48本目です。
戦前からの時代劇の大スター・片岡千恵蔵の当たり役であった多羅尾伴内を、日活の旋風児(マイトガイ)・小林旭を2代目に再び映画化!猟奇殺人、動機に隠された悲劇、更に複雑に入り組んでゆく展開。そして、荒唐無稽の上にチョーが付くほどの馬鹿馬鹿しさがたまらん楽しい作品でした。そもそも、出だしの15分間くらいで、↑の大容量な展開が繰り広げられているのが凄いなぁ。

オープニングからして、凄かった☆ネオン溢れる東京の繁華街?の映像の上から、旭の喉が唸ります。いやぁ、濃いわ(笑)。そして、めくるめく旭の七変化ショー!!あしたのジョーの世界から抜け出たような、片目のタクシー運転手。一瞬ジュリーにも見えるくらい浮いてた、流しの歌い手。インディ・ジョーンズのナチスばりに執拗に追跡する、白バイの警官。アクロバットな謎のせむし男。こんな患者、マジうぜー☆手品好きの気障な金持ち紳士・・・。しかして、その実体は・・・!?なんですが、その実体が一番受けたかも^^。あのぱつんぱつんなスーツ姿に、あのモミアゲ・・・。凄いよね、漫画みたい。何より、あのモミアゲを生やそうとして生やせる天然の濃さが凄いなぁ、感服です。・・・え?まさかの付けモミアゲ!??

そして、犯人の変装がまた・・・(大笑)。ぼさぼさの白髪に、魔女っぽい青い長い顔、全身黒タイツに黒マント。劇中では、「狐の化け物のような・・・」と言われていましたが、そうか??狐は別に連想しないけどなぁ・・・、と^^;。とにかく、いかにも少年探偵団が追っかけていそうな胡散臭い怪人でありました。

この怪人と小林旭だけなら、ただ荒唐無稽なだけですが、そこに猟奇殺人、怨念、情、執念など等が投入され、正に闇鍋状態でございました。つつく毎に、いろんな味が楽しめます。そして、殺人シーンが結構グロい(驚)。多くの観客の目の前で、美少女アイドルの宙吊り胴体真っ二つ☆針金がウエストにくい込んでゆく、一部始終を見せてくれます。ホント、頼んでもいないのに・・・。血がどばどば降り注ぐサマも、うわ~↓↓↓しかし、胴体が真っ二つになるその一瞬まで、意識があるのはいかがなもんでしょ??阿鼻叫喚の後に、上半身と下半身がどさっと千切れ落ちるという・・・。本当にぞ~っとしました。他の、轢殺シーンや額を斧で割るシーンも、カメラが対象から逃げないというか。ギリギリまで映します。血飛沫とかで誤魔化さない姿勢が、好ましいのか好ましくないのか・・・どっちでしょ?^^;
それにしても・・・この多羅尾伴内、どんだけ殺人を犯さすねん!!な、いわゆる金田一耕助の流れをくむ探偵ですよね。犯人、ほぼ任務完遂☆ラストに至っては、自殺補助もしてたり。

そして!この作品が、荒唐無稽なただのC級カルトへ暴走しそうになる度、この世?に繋ぎ止めるべく登場するのが、池部良でした。最初の登場シーンで、多羅尾伴内がふるまったコーヒーにむせるシーン以外は、しっかりシリアスを通してくれました。むせると言うより、ややえづいておりましたが^^;。役どころは、医科大学の理事長。教育者、だそうです。奥さんと一人息子がいる。婿入りした先が経営していた専門学校を、有名医科大学に育て上げた。政界への進出を控えている・・・。足を組む時の、ズボンの埃?シワ?を払う仕草が印象的でした。あぁ・・・、その細かさが格好良い♪^^
あと、息子の結婚式の、誇らしげな満足そうな微笑や、モーニングの肩袖が破れ、生腕をさらす姿がなかなかにセクシーで、萌えツボでございました。
萌えツボといえば、池部良の木俣とその部下の天津敏が、突然の異音に、個室で二人して驚くシーン。一瞬寄り添う二人が、良いもん見してもろたわ!って気にさせてくれます(笑)

キャッツ・アイ(という名前の、女性グループがいたのですね!)やアン・ルイスのライブ?映像も楽しいけど、八代亜紀が特に良かった!クラブの歌手というチョイ役なんだけど、ぴちぴちキラキラのドレスと今と変わらないいかついさが、逆に素直に綺麗と思わせてくれます。小林旭の手品に驚いて、隣の男の肩に軽くしがみ付いていましたが・・・、隣って確か池部良だったよね??きぃッ☆(羨)
成田三樹夫と夏樹陽子も、◎。成田三樹夫はやくざの親分?で、良い感じに胡散臭いし、夏樹陽子は美人秘書という役どころが、これでもか!と似合いまくっておりました。

さて。ここから、一番のネタバレの犯人を語りますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。

この作品が良く出来ているのは、脚本がきっと素晴らしいのだと思います。高田宏治さん、私の好きな脚本家の一人でございます♪加害者と被害者が、怪人という隠れ蓑を得て、巧みに入れ替わる。最初と2番目の殺人と、10億円強奪事件と3番目の殺人とでは、犯人が違うのです。この辺りがなかなかに本格的で、◎。
そして、キャスト陣のキャリアからも予想が出来るように、最終的な犯人は、ズバリ!池部良でございました。となると、あの怪人のチープなお面や黒マント&タイツを池部さんが・・・という、ファン的には踏み絵のような展開が待っている訳です。見たい気はするけど、ちょっと胸が痛い☆と、興味半分嘆き半分だったのですが、が!実際は、これがメッチャ格好良かった!!(驚)お面を脱いだ瞬間の、あのアップ!!哀愁とか苦悶とか色々滲ませて、なんか美しかったなぁ。首から上のアップだったので、黒マントの襟までしか映らなかったのも良かったです。

この池部良の犯人の動機は、一人息子を守る為・・・という単純な親心だけじゃないですよね。しかし、それは目に見える形では描かれません。彼の共犯である天津敏の、その共犯になる為のエピソードもありません。ただ、池部良の木俣と二人、戦後の、法の目の届かない闇市の中で生き、ようやく今の地位を手に入れた。それ故、木俣がとことん成り上がろうとする情熱というか、執念というか。それが、池部良が演じる事で滲みます。それを大声で怒鳴ったり主張するシーンはないけれど、静かに燃え盛るその想いはしっかり伝わってくるので、変に説明臭い台詞が延々続くより、断然良いと思いました。

ラスト、池部良のアップと、銃声。その余韻のまま“完”、の方が良かったんじゃ!??とも思うけど、小林旭の臭い台詞が、はぁ??と笑えるので、これはこれで良か良か!です^^
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コメント
--タイツかぁ。。。--

weiyangさん、こんにちは!
最近更新がゆっくりだったので何かあったのでは!?なんて思ってしまいましたが、お元気そうでなによりです。マイペースに更新するのが1番ですしね♪
この映画も面白そうですね。思わずネタバレも読んじゃいましたが、お面や黒マント&タイツ姿の池部さん…想像出来ません(笑)でも美しかっただなんて…相当格好良くないとそう思えないですよね。あぁ~見てみたいです!!
by: natsu * - * URL * 2007/12/11 * 17:05 [ 編集] | top↑
--ポスター--

渋いですね~~。
毒針で自殺。ものすごい設定ですね。
この当時、いろんなこと自由に作られていたっぽくって、きっとはまりだしたら、とめられなさそうです。
by: ゆうこ * - * URL * 2007/12/11 * 18:03 [ 編集] | top↑
--natsuさん♪--

こんばんは~^^
わざわざお気に掛けて頂いて、本当にありがとうございます!実は、最近勤務先が変わりまして。帰宅が夜の10時くらいと遅い為、ブログの更新はスローペースになっております。体の方は無駄に元気なので、ご心配なく~♪^^
しかし!この勤務先が良いのは、古い映画専門のレンタル屋が近くにある事♪久々にレンタル祭を実施しております。natsuさんのお気に入りの月曜日で紹介されていた作品も、ようやくレンタル出来ました。近日中に見ますので、また感想をコメントさせて頂きますね。

『多羅尾伴内』の怪人、タイツっていうほどぴちぴちじゃなかった気もしますが、とにかく黒ずくめに奇天烈なお面なんです。池部さんの美し~お顔(笑)が出るのは、首から上のアップだけです。これが全身だったら、さすがに嫌かも・・・ですが^^;
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/12/12 * 23:02 [ 編集] | top↑
--ゆうこさん♪--

こんばんは!
ポスターの黒い影も、実は小林旭の変装という・・・(苦笑)。ホント、旭尽くしの渋くて濃ゆいポスターですよねぇ。
この映画は、少年マガジンの連載とタイアップ?していたようです。だから?子供向けの荒唐無稽っぽさもありつつ、大人向けの猟奇っぽさもあり。一級ではないけど、そこにたまらん愛おしさを感じちゃいます^^
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2007/12/12 * 23:11 [ 編集] | top↑
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