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我が初恋の映画監督
2008 / 04 / 22 ( Tue )
ただ映画を見る。そんな時期をちょっと過ぎ、監督によって持ち味、作風があり、作品そのものに個性が生まれるという事をなんとなく意識始めた頃。(いえ、今も基本はただぼ~っと見ておりますが^^;)私はこの人の作品が好きだ!と、初めて感じた監督がおりました。増村保造監督です。特に『清作の妻』という作品は、スクリーンからほとばしる、映画の中で描き出される世界、人物、情念のエネルギーを、これでもか!と。横っ面を張られたぐらいの衝撃でした。一見陰湿な世界を、ありえないテンションでもって魅せまくる。そんな増村監督が、私の初恋の映画監督です。

最近、また3本ほど増村監督の作品を見ました。・・・う~ん、やっぱり大好きだ!!と改めて惚れ直しましたよ~。未見の作品がまだまだいっぱい☆なので、今後も積極的に見てゆきたいです。
と、決意した矢先、次回のラピュタ阿佐ヶ谷と神保町シアターの特集が、「脚本家・白坂依志夫」と「「本の街 ・神保町」文芸映画特集Vol.2 大映の女優たち」。両者共、密かにやや増村監督特集となっております。これは楽しみ~♪
「脚本家・白坂依志夫」に至っては、池部良の色悪っぷりがたまらん!『けものみち』、市川雷蔵の好色っぷりがたまらん!『好色一代男』、花ノ本寿の黒縁眼鏡がたまらん!『青空に乾杯』と、我が愛する昭和の美男が♪♪『素晴らしい悪女』も凄く面白かったなぁ。あと、ず~っと見たかった『偽大学生』、『日本人のへそ』も嬉しいです。可能な限り出掛けたいと思います^^

以下は、増村監督作品3本の感想です。
『現代インチキ物語 騙し屋 』

「プロの騙し屋というのは、騙した相手に騙されたと気付かせない」、そんな信念を掲げた騙し屋達の、せこせことした騙しの数々が数珠繋ぎに展開します。初めは、そのあまりの小規模さに物足りなさを感じましたが、その手口がどんどんありえねーー!!になるにつれ、面白くって面白くって♪裏口入学なんか、その手の込みようと騙し率と悪さが、プププッ^^
騙し屋達も個性豊か♪伊藤雄之助の熱烈ちゅーが拝めるのも見所ですが、やっぱり船越英二が良いんだなぁ。なんだろ?この人ってメッチャ男前なのに、変なオーラが放出され、それがその男前に上手く絡むんですよねぇ。笑いのセンスも素晴らしいし。
それにしても、増村監督×小林節雄カメラマンの画面は、本当に密度が凄い☆今回見た3作品は全てこのコンビでしたが、ひしめき合うというか、空気が薄そうというか。人物の頭の上の余白がない。切れてる。だから、その上にあるべき空が映らない。そして、そのぎゅーぎゅーの画面がたまらなく好きな私です^^


『妻は告白する』

若尾文子の妻が、登山の途中で事故に遭い、絶壁で小沢栄太郎の夫もろとも宙吊りなる。ザイルを支えるのは、川口浩の有望なサラリーマンの青年。妻は夫と自分を繋ぐザイルを切った。夫は転落し、無残な死を遂げる・・・。妻は夫殺しの罪で検察に起訴される。根上淳の弁護士を立て、単に生命の危機をさけただけと無罪を争うが・・・といった物語。
中盤までは、単なる法廷ムービーって感じでしたが。後半は、も~!私なんぞの想像を許さない、極限の愛の物語が繰り広げられます。その愛のあまりの息苦しさ、重さ、純粋さに、ムムム・・・☆と唸りまくってしまいました。
青年から妻への愛の情熱みたいなのがあまり感じられず。川口浩ってば可愛いけど、むわっと放出されるべき男の色気が足んないわねぇ・・・とエラそうに思っていたら、劇中で「貴方は誰も愛していない」と指摘され。あぁ~そうなんだ、この人って愛してなかったんだ・・・と思い、その途端、重いなぁ↓↓↓とややうんざりしていた妻の愛が愛おしくなりました。こう言うと怒られるかもだけど、女は愛だけを支えに生きられる生き物で、愛を失ったら死を選べる生き物で。だからこそ、映画の中でこうも輝けるのかもしれません。
増村監督のより、他の監督の若尾文子の方が好感は持てます。男を手の平で転がし、微笑みながら平然と裏切る。・・・うん、小気味が良いよね。ただ、やっぱり増村監督の若尾文子は半端なく凄い☆男の四肢に粘着質に絡む、鼻に掛かった声、熱っぽい眼差し、気だるく開いた唇。大の男ひとりを、愛の名目の下に堕とす・・・。美しいを通り越して、グロテスク。しかし、目に、脳裏に焼き付きます。
それにしても、あのずぶ濡れの姿は!!(恐怖)正に幽鬼。『清作の妻』でも、こういう情念が体に宿る・・・みたいなシーンがあったよね。メッチャ怖かった~、ゾゾゾ~↓↓↓でした。


『大悪党』

緑魔子に、佐藤慶に、田宮二郎~♪♪♪これはも~、見る前からテンション上がっちゃいますね^^
これも一応法廷ムービー。しかし、こっちの登場人物はキホン確信犯的悪党。愛情とか、そういうのは一切なしでございます。
佐藤慶がチョ~DV?チンピラやくざなんだけど、特にうわ~↓↓↓とは思いませんでした。だって、いつもそんな役だし(苦笑)。レイプするわ、写真撮るわ、フィルムも撮るわ、ゆするわ、売春させるわ、殴るわ。ホント最悪だったんだけど、ねぇ^^;
田宮二郎は敏腕弁護士というか、悪徳弁護士。悪党でしたねぇ。そんで、メッチャ気障。「不可能を可能にする男さ」、「女には甘いのさ」みたいな台詞を吐いとったよ☆不覚にも、かっちょえーーと思っちゃったけどぉ^^;。田宮二郎って、『悪名』や『犬』シリーズの、さっぱりとした愛嬌のある男前も凄く良いんだけど、腹の底にどろっとした醜い欲望の塊を持つ。そういう男前を演じさせると、も~!本当に本当にたまらんです。やっぱり、「白い巨塔」の財前は、田宮二郎が最高無二だと思います。
緑魔子、相変わらず良い脱ぎっぷりです。ごくごく普通の世間知らずの上京娘が、佐藤慶のやくざに騙され、とことん堕ちる・・・。緑魔子は好きな女優ですが、この役はどうだろ??なんか、堕ちるって感じじゃないんだよね。既に堕ちてるっていうか。あのパッツン前髪とらんらんとした目、やや骨ばった頬は、ややジャンキー風にも見えたり。ただ、ラスト、田宮二郎の弁護士に下克上、大悪党になる。この女のエネルギーは凄く感じました。絶望も屈辱も哀しみも憤りも、全てを生きる糧に変える女。そのサマは何処までもエネルギッシュです。・・・うん、正に増村監督らしい女性像ではないでしょうか。
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コメント
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こんばんは ちょっとバタバタしていて再開に遅れましたが
またこちらでお会い出来てとっても嬉しいです
東京の生活も大分落ち着いた様子で安堵します

久しぶりに懐かしい作品に出会いました
「清作の妻」なんて懐かしい。。。
若尾文子と田村高廣という美しい主人公たちが 
悲惨な運命に翻弄されていく姿に ハラハラした覚えがあります
特に目を潰すところでは息を呑みました 
余りに衝撃的だったので 今も覚えているのですね

それにしてもweiyangさんは 本当に昔の映画に詳しいわぁ。。。
と今更ながら思いました(笑)
by: usako * dN1wHbUA * URL * 2008/04/28 * 21:03 [ 編集] | top↑
--usakoさん♪--

こんばんは~こちらこそ再開の挨拶がまだで、本当に本当に失礼しております(謝)
はい、お蔭様で東京も大分慣れました。GWも帰省せず(金銭的にも無理・泣)、東京で懲りずに映画を見ようと思っています。

『清作の妻』!本当に美しく衝撃的な映画ですよね。私はこの映画に出会って、打ちのめされるような感動を知りました。(その後、『ワンナイト・イン・モンコック』で再びこの感動に出会うのです^^)若尾文子さんは勿論ですが、田村高廣さんの研ぎ澄まされ過ぎた誠実っぷりも美しかったですよね。

昭和の日本映画は外国映画と違い、いわゆる配給切れというのがないので、見る機会に恵まれていると思います。だから、映画館好きの私はついつい通っちゃうのです^^;。かつての香港映画もスクリーンで見れたら・・・と、心底願っています。
by: weiyang * vRNraZ0k * URL * 2008/04/28 * 22:17 [ 編集] | top↑
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